こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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さて、本日はもう一つ更新。やれるときにやっとかないとね。

「全国怪談オトリヨセ」黒木あるじ氏の本です。

今までなんでこういう形式の本がなかったんだろうなー、と思ってしまう、各都道府県別、よりぬき実話怪談です。充実の47話。ちょっとした解説が文末についているので、その怪異の状況なども理解しやすいかとおもいます。
まあ、確かに場所がわかるといろいろ不味いから、ということで、場所などは結構隠されてしまう事が多い実話怪談(それでもなんとなくわかってしまうことも多いですけど)、地元の話だと、なるほどと納得してしまう事も確かですね。

「かざぐるま」…座敷童がくっついてくと、きっといいことがありますよ。
「鰹節奇譚」…なんだかいい話。
「会津婚礼譚」…幕末の因縁はまだ続く。
「蕨山にて」…ツチノコだあぁぁ!(大喜び)
「記念写真」…先生、無邪気すぎる…
「夜歩く男」…出られない…
「猫の居る部屋」…にゃんこがいる。
「於岩稲荷」…請求しに来た、神使の狐さん。お岩さんだったとしたら、やっぱり評判通りの働き者だったんですよ。
「紅茶と彼岸花」…体験者に同情できない。
「樹海三題」…死んでからも、迷う。
「駿河の裏富士」…どうしても、見たかった。
「夢の中の男」…うーん、岐阜出身だけど、よくわからないなぁ。
「橋の女」…納屋橋って…
「琵琶湖の怪」…いわくがいっぱいある湖だからねぇ。
「海の歌声」…このあたりじゃ有名な心霊スポットですよ。
「シオキバ」…偶然としてしまうにはあまりにも…
「しゃよなら」…それでも、ただ捨てるだけではなかったのだから。
「山の背中」…まだ、山がヒトを見捨てていなかった時の話か。
「ドアノブ」…土地が忘れていない。
「わすれんで」…観光地の光と影。でも、こういうのも含めてのこの土地だろうに、なんで隠そうとするんだろう。
「通夜堂」・・・お遍路は、逃げ場所じゃないから。
「鈴の鳴る餅」…神様も、心待ちにする。
「存在確認」…ばちあたり。

充実したラインナップでした。
出来れば第2弾とか、期待したいですね。
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ついに語られた物語 ~「拝み屋郷内 花嫁の家」

久々のブログ更新です。
最近ちっともパソコンの前に座ってませんね。
ここ数日でめっきり寒くなってきてしまいました。皆様も風邪など召されませんように。

さて、ちょっと前に呼んだんですが、ようやっと感想あげます。

密林の商品検索ができない…orzまたか。

「拝み屋郷内 花嫁の家」です。東北の拝み屋さん、郷内心瞳さんが、今まで語る事ができなかった話が語られています。
全然別物、と思っていた話が、どんどんつながっていくことが、こんなに恐ろしい事とは思いませんでした。
同時に、恐ろしい出来事の中でも、優しい人たちはいて、その優しさがすごく切ないのです。不覚にも泣けてきます。
前作「怪談始末」にも通じるものがあるので、前作もぜひご一読を。

「母様の家、あるいは罪作りの家」
「高鳥千草」…ある意味で、物語の主人公。ここではDQNな娘さんでしかないように感じますが…
「魔声」…中二病にしか見えない真也と、その行動を全肯定しているような母親。「至純の光」とかいうのはもう中二病こじらせてるとしか思えず、不快感と失笑が一緒くたになってくるが、こいつが…
「華原雪路」…作者の兄弟子的な方の「こんなことだってあるんだよ」という話かと思いきや…
「怪談」…高取千草が語る怪談。ここに、全てを繋げるヒントがある。
そして、ここから物語は一気に加速して、絡み合っていく。
因果も、因縁も、恨みも、無念も、全てが混沌の中で混ざり合う。
「母様」と呼ばれるモノが、椚木家、千草、真也、華原さん、全てを飲み込んでいく。
ここら辺は、読んでください。本当に、ぞくぞくする展開となっております。
そして、あまりにも大切な命が失われてしまったことを、感じて下さい。
ただ、照代さんの恐怖はしかたがないかもしれない。ただ、なんだか不気味だと思っていた子供が夢枕で笑っていても、怖いとしか感じられないどろう。そう思うと、主観というものがヒトを動かすんだなあと感じます。
「己が母犯せる罪」…真也の後日談。…ダメだ、こいつ。

「花嫁の家、あるいは生き人形の家」
とある旧家。そこに嫁いだ花嫁は、嫁いで3年で死ぬという。すべて承知で嫁になったが、徐々に追い詰められていく霞。
依頼され、その家に向かうと…そこには秘された「花嫁」がいた。
怪異はつながっている。
必死で抗う、生身の人間を嘲笑い、食い尽くしていくような怪異は…まだ続いていくのか。
でも、いつか・・・救われるのだと信じたいと思います。

最後まで、ぞくぞくとさせてくれます。そして、胸が締め付けられるような想いが残ります。
読んだ本~あ行 | コメント:0 | トラックバック:0 |

火星でサバイバル! ~「火星の人」

更新久々です。ご無沙汰しております。
毎度この出だしもどうよ、とは思うのですが…読書の進捗はTwitterに挙げてることが多いので、もし「生きてんのか、こいつ」と思われた奇特な方がいらっしゃいましたら、ちょろっとのぞいてやってください。

で、今回はこの本です。

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)火星の人 (ハヤカワ文庫SF)
(2014/08/22)
アンディ・ウィアー

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久々に、久々に、アツいSFでした!!多分今年のSFベスト1かな。(まだ3か月あるっちゅーねん)
帯には「ゼロ・グラビティのリアル」とか書いてありましたけど、はっきり言ってそんなの関係ないです。

火星有人探査プロジェクト「アレス3」のメンバーは、予想外のアクシデントに見舞われる。巨大な砂嵐のなか、クルーはやむを得ず今回のミッションを切り上げ、ヘルメスに帰還することとなった。しかし、彼らを更なるアクシデントが襲った。
クルーの一人、マーク・ワトニーが折れたアンテナの直撃を受け、さらに嵐に吹き飛ばされてしまったのだ。
彼は死んでしまった…地球の人々も、クルーもその「事実」を悲痛な思いで受け入れようとしていた。
ところがどっこい、彼、マークは生きていた!酸素もない、水もない、ただ赤く不毛な大地に、たった一人で…!

兎に角、出だしから凄い状況。
普通なら、精神に異常を来してしまう、そこまで行かなくても、一時的なパニックで、生き残ることなど諦めてしまうのでしょうが、マークは違いました。
自らの応急処置をし、まずは火星での拠点「ハブ」で、この後どうやって生き残っていくのか、自分はどれだけ頑張れば、救助される可能性があるのかを考え始めます。もちろん、この事故でプロジェクトそのものが中止になってしまうかもしれないとも、冷静に考えているので、単に楽天的ではないのですが。
そして、こんな状況でも、したたかに、実に合理的に、生き延びるための努力を開始するのです。
この、マークの一人称で語られる「ログ・エントリー」が、マークの人柄をしっかり感じさせてくれて、この悲惨な状況なのに、マークならどうにかクリアしてくれるんじゃないか、と応援したくなってしまいます。
とにかく、マークがいいヤツなんだ!ユーモアもあって、粘り強くて、ホントにいいヤツなんだよ!時々くさったりしてるけど、翌日には打開策を考えてたり、すごいんだよ!
で、マークの生き延びるための努力を、火星の観測衛星の画像から、一人のオペレーターが見つけます。
生きてる!…じゃあ、なんとか助けなくちゃ、でもどうやって?次のミッションまで4年はかかる計画だった。機材も足りない、それまでマークが生き延びられるかも、ほぼ絶望的だ。どうする!?
ここで、生き延びていたことに目をつむる国もあるでしょうが、NASAは違った!マーク救出計画をなんとか考えるんだ!!
地上ですったもんだしてる間にも、マークは生き残るべく、高価な機材を取り付け、取り外し、加工し、ぶっ壊し、吹っ飛ばされ、うんこをためて、ジャガイモ育てて、まずは地球と連絡を取ろうとします。
しかし、このサバイバル大作戦、きっと史上最もカネがかかってる。人名はおカネよりも尊いものだろうけど、想像すると物凄いオカネですな。でも、そんなの関係ない…わけではないので、ヴェンカトさんが予算をほじくりまくってくれます。…なんだかんだ言っても、このヒトもいいヒトだよなぁ。
そして、そんなに小難しいSF知識みたいなのがなくても読めます。

読んでほしい!
そんで、マークを応援してやってほしい!
私、「マーク・ワトニー・レポート」録画すると思うわ…
読んだ本~か行 | コメント:0 | トラックバック:0 |

じわりと忍び込む ~「怪談狩り 赤い顔」

時期だけあって、怪談がたくさん出版されていて読むのが全く追いつきません。
怪談ばかり読んでいると、なんか変なもの呼び込んでしまいそうだし。
なので、ゆっくり読み進めております。
もちろん、他の本も読んでいきたいと思います。

そして、これは今年のお気に入りのシリーズになりそうな1冊。以前の「怪談狩り」からわずか3か月で、充実の百話です。

怪談狩り 赤い顔 市朗百物語 (幽ブックス)怪談狩り 赤い顔 市朗百物語 (幽ブックス)
(2014/07/18)
中山 市朗

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やっぱり、安定の中山市朗テイスト。というか、最近の木原浩勝氏単著では味わえなかった、「新耳袋」テイストが味わえる気がしました。「新耳袋」はやっぱりお二人揃って初めて完成していたものだったんだと再認識します。
さて、本著。あっさりした語り口。なのに余韻が残ります。デロデロ、グログロな怪談もぞっとするのですが、こういう怪談も
良いものです。

「カエシテ」…下手に関わってはいけないんですね。
「アクマ!」…でも、妖怪っぽい。
「おばあちゃんのテレビ」…地デジ化にはついて行けたんでしょうか。
「バルサンはダメ」…バルサン見境なし。
「魑魅魍魎」…某掃除機並に抜群の吸引力だったんですね、先生!
「渋滞の原因」…きっと家族構成はドリブル婆ぁとピョンピョン爺ぃ。
「短い蝋燭」…落語の「死神」みたいな話ですね。
「来客」…紙袋の中身が気になる…
「溜まる水」…でも、なんで水は溜まったの…
「免許の更新」…気が利くドッペルゲンガーだと思うしかない。
「赤いスポーツカー」…悪意がある。
「友達ができた」…引きずり込んでしまったのか。
「張り手」…練習した甲斐があったのかな。
「アメリカの上空にて」…うーん、アメリカだから、あり得るかもしれん…と思う私はUFOも好物です。
「会長さん」…気になってしょうがない。
「軽傷」…ありがたいけど、ひと言余計ですよ。
「リニューアル・オープン」…意地はらないほうがいいんじゃないかな。
「禁断のアルバイト」…最後に切られたのは、先輩との縁かもね。
「突き落とされた」「嘘つけ!」…お坊さん、お見事。
「ここを出い」…助けてくれたのは、天狗?
「四人目の落札者」「双子の人形」「人形の写真」…せめてこのまま、悪さはしないで。
「コレクター」…もう、離れない。
「婿さがし」…家を守る、という事は、血筋が残っていくのを守る、ということだから。
「ミリタリージャケット」…似た話を聞きますね。
「鉄扉の門」…G君は、何を見たのか。
「悪戯心」「トイレにいるモノ」「引っ張るモノ」…小さな悪ふざけがきっかけで。
「美女の脚」…きっかけは、きれいな脚。
「崩れる顔」…ぼろぼろと。
「大阿闍梨」「大阿闍梨・後日譚」…学校って、溜まるっていいますけどね。

面白かった、気になったのは「おばあちゃんのテレビ」「バルサンはダメ」「魑魅魍魎」「軽傷」「禁断のアルバイト」「大阿闍梨」「大阿闍梨・後日譚」ですかね。
類話がみられる話(「バルサンはダメ」「短い蝋燭」「ミリタリー・ジャケット」など)もありますが、充実したラインナップでした。うん、満足!

今は、「無惨百物語 はなさない」を読み始めています。楽しみに買ったはいいけど、積読にしてあったんですが。
「さて、次に読む本はなんにしよう。『海魔咆哮』か『沖縄の怪談』かなー。」
なんて物色してましたら、崩した本の間から、メッチャのぞいてました。…こら、読まなあかん。

「戦艦大和 海魔咆哮」は「無名都市への扉」といっしょに夏コミのお供にすることにしました(気が変わるかもしれん…)。
実話怪談本ばっかりだと、ビジネスホテルで一人百物語になってしまう…。
読んだ本~か行 | コメント:0 | トラックバック:0 |

そして、悲劇は起こる ~「ナイト&シャドウ」

国の中心人物という者がいる。
経済の大物だったり、暗黒社会の首領だったり、立場はいろいろあるだろうが、誰しもが思い浮かべるのは、「国家元首」。つまり、大統領だの、首相だの、書記長だのといった国のトップだ。
特にアメリカでは、彼らを時にはわが身を盾にして守るのが、「シークレットサービス」だ。

ということで、舞台は9.11.前のアメリカ。
久しぶりの柳広司のかっこいい文章に触れた感じです。

ナイト&シャドウナイト&シャドウ
(2014/07/09)
柳 広司

商品詳細を見る


日本のSPである首藤が、アメリカのシークレットサービスに研修に派遣されます。
首藤は、まあ、いわゆるキレもの。キレ過ぎて実直すぎて、サミットの警備をゴリ押し気味に厳重にしたため、上にやや煙たがられてこの任務につかされました。…ま、彼にはそんなことは些末な事のようですが。
彼の担当となったバーン捜査官は、無口・無表情、おまけに仕事はソツなくこなす首藤に対し、最初、日本から来た何にも解ってない一介の警護官として侮ったり、イラついたりしているのですが、やがて、その心情はかわっていきます。
ほんのりラブっぽい展開もあったりするのですが、そんなことより、一つの事件からどんどん重大テロのきっかけにつながっていく展開がたまらなく面白いです。かっこいいのです。
オペラを口ずさみ、爆弾を操り、「大統領暗殺」を示唆するテロリスト。
彼の仲間はどこにでもいるという。それと知らずに協力しているという。
巨大な「ホワイトハウス」のかかえる数多の人間が、たとえどんなにセキュリティを強化しようが、まったく意図せずテロリストとつながっているとしたら、それはそれで恐ろしいことですが、事件は思わぬ方向へ転がっていきます。
そして、すべてが終わり、日本へ帰る首藤にバーンが投げかける言葉が、その後のアメリカ最大の悲劇を暗示していて、ぎょっとしますよ。

最後まで、一気読みしてください。

怪談本がたくさん出ているので、感想が追いつきません。夏コミの原稿もあるしね。
最近では「忌談2」「忌談3」「現代百物語 彼岸」を読みました。
「忌談2」「忌談3」はそんなに怖い話はなかったです。後味の悪い話がいくつかあります。
「現代百物語 彼岸」は、岩井女史のあからさまな「あの女」の記述が減って、ちょっとほっとした感じです。

今は「怪談狩り 赤い顔」を読み始めました。
読んだ本~な行 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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