こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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時代に先んじた魔王の一手・・・でも

ダブル・ジョーカーダブル・ジョーカー
(2009/08/25)
柳 広司

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待ってました!!の柳広司最新刊。しかも「ジョーカー・ゲーム」の続編で、非常に嬉しい限り。
「魔王」結城中佐がかっこいいのは、もはや当たり前のことなのです。定説です(ふるい)。
日本が、第二次世界大戦という泥沼の中にがむしゃらに突っ込んでいこうとする時代・・・「お国のために」の題目で、ヒトがヒトを殺し、殺されるのが当然のように語られるような風潮の中、「死ぬな、殺すな」を叩き込む・・・魔王と呼ばれた男の、時代への抵抗。しかし、たとえ魔王と称されても、ヒトの身にそれを阻止する事はできない。
暗躍する「D機関」のスパイたちの活動とは裏腹に、真珠湾攻撃という時代の要に向かって、物語も突き進んでいきます。
一度戦争が始まれば世界は裏返る。
圧倒的物量の差が勝敗を決める「軍事力」が直接対決をすれば・・・そこには情報などの小細工など、些細な事です。眠れる獅子が、若く、血気盛んであるのか、老いさらばえ、よわっているのか・・・情報戦はこの眠れる獅子を起こさず、それを想像させる自らに有利な情報をコントロールすることにあり、獅子が目覚めてしまえば役に立たないものであるということなのですね。
そして・・・「魔王」はこの時代の流れをも、知っていたように思えます。
今回も、短編5編からなるお仕立て。

「ダブル・ジョーカー」・・・D機関の追い落としを図る陸軍上層部の思惑から、もう一つの諜報機関「風機関」が設立される。同じカードは2枚いらない。しかし・・・この「風機関」やってることは特高の暗殺部隊みたいです。そりゃ、「魔王」の敵じゃあないなぁ。
「蝿の王」・・・情報は掌握したものにこそ「生殺与奪」の権利が与えられる。
「仏印作戦」・・・スパイ戦らしい話。
「柩」・・・「魔術師」であった頃の結城中佐が語られます。そして、不慮の死ですら、スパイである彼らには「死体」という情報を残す行為であること、・・・つまり、「D機関」の人間にとっては「敗北」であるのです。そして、死に瀕して自らの情報をいかにして守るか・・・「非情」の魔王の新たな一面が見られます。
「ブラックバード」・・・そもそもは、情報を扱う「ゲーム」だった・・・ジョーカー・ゲームの中で、肉親というものに寄せてしまったものは、あまりにも大きな失態を生んだ・・・

キャラ萌えもありでしょうが、やはりここは、ハードボイルドな世界にどっぷり浸かっていただきたいです。
マンガも出てました。・・・原作がイイので面白く読めてしまいます。
・・・ゴードンがあまりにもベタなヤンキーで笑えた。
Dの魔王 1 (ビッグコミックス)Dの魔王 1 (ビッグコミックス)
(2009/08/28)
柳 広司霜月 かよ子

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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

読んだ本~た行 | コメント:2 | トラックバック:1 |
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この記事のコメント

とても面白かったです。
超人的なスパイたちの活躍に前作以上に心躍らされました。
トラックバックさせていただきました。
トラックバックお待ちしていますね。
2013-06-22 Sat 00:13 | URL | 藍色 #-[ 編集]
コメント&トラックバックありがとうございます。
トラックバックさせていただきました。
これからもよろしくお願いします。
2013-07-07 Sun 23:10 | URL | ひだまりこたつ #-[ 編集]

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結城中佐率いる“D機関”の暗躍の陰で、もう一つの秘密諜報組織“風機関”が設立された。 その戒律は「躊躇なく殺せ。潔く死ね」。 だが、同じカードは二枚も要らない。どちらかが …
2013-06-22 Sat 00:11 粋な提案
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