こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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ついに語られた物語 ~「拝み屋郷内 花嫁の家」

久々のブログ更新です。
最近ちっともパソコンの前に座ってませんね。
ここ数日でめっきり寒くなってきてしまいました。皆様も風邪など召されませんように。

さて、ちょっと前に呼んだんですが、ようやっと感想あげます。

密林の商品検索ができない…orzまたか。

「拝み屋郷内 花嫁の家」です。東北の拝み屋さん、郷内心瞳さんが、今まで語る事ができなかった話が語られています。
全然別物、と思っていた話が、どんどんつながっていくことが、こんなに恐ろしい事とは思いませんでした。
同時に、恐ろしい出来事の中でも、優しい人たちはいて、その優しさがすごく切ないのです。不覚にも泣けてきます。
前作「怪談始末」にも通じるものがあるので、前作もぜひご一読を。

「母様の家、あるいは罪作りの家」
「高鳥千草」…ある意味で、物語の主人公。ここではDQNな娘さんでしかないように感じますが…
「魔声」…中二病にしか見えない真也と、その行動を全肯定しているような母親。「至純の光」とかいうのはもう中二病こじらせてるとしか思えず、不快感と失笑が一緒くたになってくるが、こいつが…
「華原雪路」…作者の兄弟子的な方の「こんなことだってあるんだよ」という話かと思いきや…
「怪談」…高取千草が語る怪談。ここに、全てを繋げるヒントがある。
そして、ここから物語は一気に加速して、絡み合っていく。
因果も、因縁も、恨みも、無念も、全てが混沌の中で混ざり合う。
「母様」と呼ばれるモノが、椚木家、千草、真也、華原さん、全てを飲み込んでいく。
ここら辺は、読んでください。本当に、ぞくぞくする展開となっております。
そして、あまりにも大切な命が失われてしまったことを、感じて下さい。
ただ、照代さんの恐怖はしかたがないかもしれない。ただ、なんだか不気味だと思っていた子供が夢枕で笑っていても、怖いとしか感じられないどろう。そう思うと、主観というものがヒトを動かすんだなあと感じます。
「己が母犯せる罪」…真也の後日談。…ダメだ、こいつ。

「花嫁の家、あるいは生き人形の家」
とある旧家。そこに嫁いだ花嫁は、嫁いで3年で死ぬという。すべて承知で嫁になったが、徐々に追い詰められていく霞。
依頼され、その家に向かうと…そこには秘された「花嫁」がいた。
怪異はつながっている。
必死で抗う、生身の人間を嘲笑い、食い尽くしていくような怪異は…まだ続いていくのか。
でも、いつか・・・救われるのだと信じたいと思います。

最後まで、ぞくぞくとさせてくれます。そして、胸が締め付けられるような想いが残ります。
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読んだ本~あ行 | コメント:0 | トラックバック:0 |

拝んで始末する ~「拝み屋郷内 怪談始末」

ほぼ1か月ぶりの更新です。
ご無沙汰してます。
この1か月、友人Uさんの手術とか仕事の締め切りとかでばたばたしてまして、ゆっくりパソコンに向かっていませんでした。本もあんまり読めず。手術はうまくいって、Uさんは元気なのでご安心を。

で、やっと時間が取れるようになりましたので、今回は怪談本を読みました。
初めての作者さん。でもとても良質な怪談てんこ盛り。

拝み屋郷内 怪談始末 (MF文庫ダ・ヴィンチ)拝み屋郷内 怪談始末 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2014/05/22)
郷内心瞳

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拝み屋の作者のもとには、様々な怪異が持ち込まれてきます。相談者は、怪異を語り、拝んでもらって、それを置いていきます。作者はその語られた怪異を、怪談に昇華し、怪異の想いを遂げさせるのです。
それが、非常に淡々とつづられていくのです。
そして、彼自身にまとわりつく怪異の恐ろしさが、澱のようにこびりついてくるのです。

「いいよね」…答えてはいけない。
「真夜中の電話」…最初はただのサイコさんの電話かと思いきや…
「苦肉の策」…お札の貼り場所として、そこは盲点だったわー…
「パントマイム」…タイトルの滑稽さが、情況の異常さを際立たせる。
「見回り」…こういう看護師の幽霊絡むと、言ってやりたいことがある。「制服は清潔に!」(現役なめんな)
「不許可」…DQNネームにならなくてよかったね。神様に感謝。
「怪談になる」…約束通りに。
「怖がり」…ギャ…ギャル?
「婆ちゃん」…婆ちゃんが、やっつけた!
「してやられたり」…手馴れているのがかえって怖い。
「西川君」…ちょっと複雑…
「桜の君」…異形の者に、恋焦がれてはいけない。必ず、何かを失うから。
「桐嶋加奈江」…現在も、まとわりつき、絡みつき、隙を狙って、手を伸ばしてくる。因果も、因縁もわからない。ただ、それはやってくる。
「冷たい花」…もう、離さないから。
「相部屋」…夫はいったい、何を見たのか。「視て」しまったのか。
「第一発見者」…視えてしまったがために、理解されない。
「人を殺した人の顔」…コイツ、だめだ…
「手品師」…なんかすごく、嫌な感じだ。
「誘導」…逃げたかったのに。わかっていたのに。…できれば、「先生」にも因果応報を。
「生前供養」…拝んでしまう。
「カウントダウン」…ゼロになった時…何かが起こるのか。
「めでてえなあ」…不吉を運ぶ、白無垢の花嫁。
「奇跡の石」…まさか、これが絡んでくるとは。
「不明熱」「無防備」「境界線の欠落のある風景」「始末」…様々なものに、無防備になる。弱っていく。すべてのきっかけは…。
「ある人形と花嫁の話」「花嫁を見る」…書かれたくない話もある。書ききることは是か否か。

気になる話は、なんといっても「桐嶋加奈江」の一連の話。また、「奇跡の石」から「始末」に至るまでの話も、追い詰められていく過程がめちゃくちゃ怖いです。他には「不許可」「桜の君」「冷たい花」「人を殺した人の顔」「誘導」「カウントダウン」「めでてえなあ」。
語り手ご本人の生命にかかわりそうな怪異が多くてぞっとする。
無事に、次の作品が読めるように祈っています。願わくは、昇華し成仏した怪談が、守ってくれますように。

「オカルト」を読み始めたところで、「RED DRAGON Ⅵ」が出たのでそっちに浮気することにしました。楽しみにしていたのでうれしい。早く読もう。

Twitter始めました。よろしかったらフォローしてください。@hidamarikotatuです。
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恨みの相乗効果の果て 〜「ウラミズ」

日本ホラー小説大賞読者賞受賞作、ということで。

霊が見えてしまう特殊体質の真城。そして、霊を水に閉じ込めてしまう能力を持った早音。二人が出会い、お互いの能力を知ってしまったことから二人の運命はめぐり始める。
さらに、二人は霊を封じ込めた2つの「ウラミズ」からより強力な「誰にでも見える」霊を作り出す方法を見つけ出してしまう。
二人はこの「能力」を生かして商売を始めようと画策し始めるが、そこに真城に近づく妖艶な女性・狐寝子が現れ…。

映画などにはしやすい話かもしれません。…でもなぁ。私的にはあんまし面白くなかったかも。
もともと真城と早音が、俗に言うブラック企業に務めていた、というのもあって追い詰められて行く過程もそれほど急転直下という感じはなく、生活を変えようとものすごく頑張っている感じもない。どちらも流され感が半端ない。
また、途中から話に絡み、真城と早音の関係を変えていく狐寝子が、あまり魅力的ではないのも辛い。
はっきりいって、感情移入しにくいキャラばかりなのです。
そして私には、ラストがどうにもある意味ハッピーエンドだとしか思えない。
個がない、というのは、もはや葛藤もない世界であって、この登場人物たちにはお似合いかもね。


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怨み、晴らします。 〜「丑之刻子、参ります」

丑の刻参りって知ってますか?
丑満つ刻に、神社の神木に、藁の人形を五寸釘で打ち付ける、アレです。
インターネットなんかでは、「お手軽呪いセット」みたいなノリで売ってたりするらしいです(ホントか?)。

丑之刻子、参ります。 (タソガレ文庫)丑之刻子、参ります。 (タソガレ文庫)
(2013/09/23)
黒史郎

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世の中には、怨みで人を呪いたい、殺してやりたいと願うものがあります、でも、呪いなんてどうやっていいのかわからない。
そんな人々の呪いを代行し、金額に応じて相応の呪いを与える一族の末裔、丑之刻子。昼間は人目を欺くように、さえないOLに身を演っしている。そんな彼女にまとわりつくカモノハシ(賀茂橋)の想いや、同僚OL牧田場たちのイヤガラセ…。

刻子の一人称で語られる物語。ちょっとラブコメみたいなところもあって、程良く息抜きできて面白い。…というのも、刻子の語る呪術の薀蓄が非常に多いのです。しかも微妙に、というか絶妙に胡散臭い。それが楽しめないとキツいかも。
純粋な呪いのような刻子の「呪い姫」としての生活。しかしそれは、賀茂橋という男によって、少しずつ揺らいでいきます。男は丑之の血筋を残すための道具。子を成したあとは5年で死んでしまう。そして、賀茂橋に惹かれていく刻子。果たしてその運命に彼を巻き込んでいくことは是か否か。
ちょっとラストに含みを持たせているようなので、もしかしたら続編があるかもしれないですね。


なんか最近、実話怪談に食指が動かない。ホラー大賞だかとったという「ウラミズ」を読み始めましたが、これもイマイチ乗らず。和田竜の新作が出たので、そっちを先に読もうと思います。

まだ飛蚊症…。どーせ加齢だからね。

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作家・石原慎太郎 〜「石原慎太郎を読んでみた」

まず最初に言っておきたいこと。
私は石原慎太郎が大嫌いである、ということ。
私は自他共に認めるヲタクで腐女子だ。
だから、青少年保護育成条例なんつーモノを制定しておきながら、同時に秋葉原をクールジャパンとして売り出どうとするこの男の面の皮の厚さにヘドが出る。

しかし、一番最初にこの男が世間に出てくるようになった彼の「小説」は読んでいない。
拒否感が先に立ってしまうのだ。まともに読めるとは思えない。
どういうわけだか、「太陽の季節」なんかは映画で見ている。母が裕次郎好きだったからね。
そして、トンデモ本として「スパルタ教育」とかは知っている。
でも、「小説」は知らない。豊崎さんの「正直書評」で書評は読んでいるけれど。
では、作家としての石原慎太郎とはなんなのか。

そこに最も重点をおいて、作家・石原慎太郎の「作品」を論じる、というのがこの本のコンセプト。
なんといってもアンチといっていい豊崎さんが参加している。
初期作品・話題作・短編などに分類して作品を評価していく中で、豊崎さんも、「石原文学って案外面白い」という評価をしていく。
この中で「慎太郎は才能だけはある」というのがとても印象に残る。

でもね、やはり、彼は言ってることとやってることが矛盾しているので好きにはなれない。
確かに才能はあるのだろうけれど…自分の作品を大事にしていないように思える。
彼が書き散らす小説を、こんなにもきちんと読み込んでいる他人がいるということを、彼はどう感じるんだろう。



やっと「皆勤の徒」を読み始めました。読み始めたばかりですが、なんだか仁瓶勉さんの「シドニアの騎士」とか「バイオメガ」みたいに独特な世界観がタマラナイです。

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