こたつ日和

徒然なるままに。雑記

いわくつきゆえ、紹介不能

いわくつき日本怪奇物件 (ハルキ・ホラー文庫 ふ 1-2)いわくつき日本怪奇物件 (ハルキ・ホラー文庫 ふ 1-2)
(2008/07)
福澤 徹三

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ちょっとタイトルから予想していた内容とは違っていました。でもまあ、しょうがないよなー。実名で公表するわけにもいかないし。伏字にしたって、わかるもんはわかるし。
ただ、あえて辛口でいうならば、季節合わせのやっつけ仕事気味な出来のような感じがして残念。
もちらん、この時期よくコンビニで売られている怪奇スポット案内みたいな本ではありません。
きちんと読み物として楽しめる内容です。なので、逆に蛇足的な「いわくつき」の場所の紹介は不要だったかも。
「縮んだ眼」・・・これ、呪われてるにしても、こいつがヤバイ。
「北棟」・・・病院は怖いところだよ。どこでも怖い話が転がってる。
「ほどろふ」・・・って、・・・・ナニ?
「蜘蛛」・・・場所に、毒されていく
「佇むもの」・・・閉じ込め、塗りこめて・・・そうやって、いわくつき物件って、作られていくんだね。
「トンネルの落書」・・・自作自演?でも・・・呼んでしまったかも。
「ビル街の草原」・・・まるでタイムスリップしてしまったような・・・
「ケイコさん」・・・堕ちも堕ちたり。でも、現世の人間も十分怖い。欲が絡むとなおさらね。
「ゆきちゃん」・・・どんな縁があったのか。ちょっと物件絡みではないですけど。
「患者の声」・・・ちょっと切ないなあ。・・・ウチの病院、カルテ探してるヒトがいるらしいですけど。
「事故物件」・・・ある意味、わかりやすい。
「ぺこぺこさん」・・・これは、ねえ。仕事一生懸命やってるヒトに失礼な会社。
「桜」・・・古井戸だって、埋めるときお払いするからねえ。てゆーか、実際、そんなん手抜きでしょ!!

でもやっぱり、「物件」案内ではないので、タイトルはイマイチ。

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掌編とはいえ

大人のための怪奇掌編 [宝島社文庫]大人のための怪奇掌編 [宝島社文庫]
(2008/07/03)
倉橋由美子

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上製本で見かけたんですが、手持ちがなく、文庫化を待望していた本です。
良質な作品ばかり、全部で20話、収録されています。
「ともかくお読みなさい。びっくりなさい。ぞっとしなさい」
とは、解説の言葉。しかしながら、びっくり、という表現では納まらないものが多いですよ。
短編ばかりでありながら、「死」や「変異」や「狂気」を、とても濃く描ききっている作品集。
「怪奇」であって、ホラーではないようです。
お気に入りを幾つかメモ。

「ヴァンピールの会」・・・なんともいえない、退廃的なテイストです。佐田君がもう少し大人しい感じだったら、ちょっとBLテイストの萌えもある・・・?
「革命」・・・ああ、確かに蟹。予感めいたものがあったのか。
「事故」・・・シュール。人間は自分に都合の悪い事は忘れてしまうものです。
「発狂」・・・これもシュール。神々に滅びが理解できるのか。
「鬼女の面」・・・生贄を捧げ、自らが贄となるのを確信もしている。
「生還」・・・生き還る。例えその身は腐っても。・・・・責任者出てこい!!って言いたくなるなあ・・・・
「カニバリスト夫妻」・・・予想できるオチだけど・・・御夫婦の報告の詳細が気になってしまう私。
「無鬼論」・・・暗闇の招待客。紛れ込んでいるのは、「この世にいないもの」。しかし、彼らの存在の証が残る。
「カボチャ奇譚」・・・「生還」とは違った切り口で。

とても読みやすい話が多いです。作者の倉橋由美子氏は既に鬼籍に入っておられますが、こうして作品が残っていくのですね。

今日は、晩御飯作ってて、左前腕に油が撥ねて火傷しました1×3cmくらい。水ぶくれできてますが、ちょっと潰したくなる感じ。うずうず。・・・・でも、後で痛くなるから、この誘惑と戦わねば!!・・・こーゆー傷、シミになるんだよね。

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「おひとり様」っていいものじゃないよね

遺品整理屋は見た!遺品整理屋は見た!
(2006/09/26)
吉田 太一

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自分が死んだら、ここにある本はどうなっちゃうんかなあ。
・・・などと、漠然と考えた事はあります。
自分にとっては大事なコレクションだけど、本嫌いの弟には価値がないから。売られちゃうんだよね。ま、しかたないか。
くらいには。
でも、よく考えてみたら、ヲタクでインドア派で日々このようなブログを綴っている引きこもりボーダーラインの自分が、ここで死んだら、誰にも見つけてもらえない。
すると、私の死体は腐っていき、とろけて床にしみこみ、悪臭を放つ。
匂いはこのマンシャンの一室とその中のあらゆる備品にしみこみ、やがて発散されて。
・・・うーむ、迷惑だよねえ。
で、この本は亡くなった方の遺品整理(もちろん、『現状復帰』も含めて)をしていらっしゃる方の本です。
とても冷静に語られていますし、非常に面白くって、続巻まで一気よみしてしまいました。
根底には重いテーマがあるんですけどな。

遺品整理屋は見た!!天国へのお引越しのお手伝い遺品整理屋は見た!!天国へのお引越しのお手伝い
(2008/06/07)
吉田太一

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グロくはないよ。

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案外凝ってました

あちん (幽BOOKS)あちん (幽BOOKS)
(2008/05/14)
雀野日名子

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第2回『幽』怪談文学賞短編部門大賞受賞作、表題作「あちん」を含む5話からなる短編集です。
「あちん」は「幽」に掲載されていたので既に読んでいたのですが・・・
そうきましたか!
この短編集、連作短編なんです。「幽」掲載時には想像していなかったシカケで、嬉しくなってしまいました。
「あちん」・・・雨の日に這い出す藻草、オホリノテ。奇妙な風体の鉄五郎。
「タブノキ」・・・御神木のタブノキ。臨月を迎えた同僚の豹変
「2時19分」・・・その道に、忘れられた公衆電話は午前2時19分にベルが鳴る。
「迷走」・・・自殺者が流れ着く島。逆に回ると、連れて行かれる
「もうすぐ私はいなくなる」・・・迫ってくる足音。
最後の話は、この本の話全てが関連してきます。
実話系だけあって、というべきなのか、「2時19分」や「迷走」なんかは、何処に取材したのかわかるような感じで、それがまた私にはツボでしたね。
読み出したら、一気読みです。
せっかくだから、選評だけじゃなくて著者後書きなんかもよみたかったなあ。・・・あ、もしかして、文庫化するときの特典にするつもりなんじゃ!?

今更ですが、ペンネームは「すずめ」の「ひな」こさん。あら、かわいい。

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東京神社案内

うわさの神仏 其ノ3 (3) (集英社文庫 か 26-4)うわさの神仏 其ノ3 (3) (集英社文庫 か 26-4)
(2007/05)
加門 七海

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神社に行くのが好きです。お寺に行くのが好きです。
理由はね・・・面白いから
その場の雰囲気に身を引き締められたりする心地も大好きですが、その神社仏閣の由来なんか調べたりすると、意外なことがぽろりとでてくることがあります。どろどろした怨念話だったり、ほのぼのした妖怪が出てきちゃったり。そーゆーのをあらかじめ調べて行ったりするのもスキ。
この本は、そういう意味でも面白いです。
王子稲荷の狐さんの昇格試験とか、好きな話ですね。こんにゃく閻魔さんとか。由来がわかっていると、なんとなく、売れっ子のアイドルが身近に感じられるような、そんな親しみが湧いてきます。
これは東京近郊の神社仏閣メインですが、ちょっとしたガイドブックみたいにして参考にしよう。
いつも東京へは煩悩まみれになりに行くので(ヲタの物欲を満たしにいくのです)、ゆっくり神社とかいかないなあ。どっかお参りしたい。
それにしても近代都市のくせに、まだまだ神さんが身近。ビルの天辺にお社建っていたりするうちは、日本って案外大丈夫なんじゃ、とか思ってしまいます。

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