こたつ日和

徒然なるままに。雑記

塀の向こう

刑務所の怪談刑務所の怪談
(2008/07/12)
坂本 敏夫

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罪を犯した人々が収容される「刑務所」。でも、人間が生活を営む場所で、ヒトのココロが見る不可思議に塀など存在しないのかもしれません。

元刑務官ということで、非常に実直な文章を書かれる方です。
なんとなく、刑務所での怪奇現象というと、殺人犯の元に殺されたヒトが現れて、「許してくれええ!」なんてのを想像してしまいますが、案外世の中、そう一筋縄ではいかないようです。

「童舞」・・・両極端の母親像。
「ステンドグラス」・・・罪の意識が見せるものなのでしょうか?
「トライアングル」・・・死刑囚の思いが染み付く・・・そんなもんが運動会のロープと一緒って・・・・
「消印のない葉書」・・・ちょっと切ない、いい話。でも、死んだヒトとの面会が公式記録に残るってスゴイなあ。

非日常としかいいようのない世界で起こる、超常の出来事。
ちょっと変わった怪談集です。


こないだ、いすにもたれて寝オチしたら、首と肩がありえないくらい硬くなってしまいました。
マッサージしてもらったんですが、まだ本調子じゃないです。

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ええい、くそ!!

怪奇がたり (扶桑社文庫 し 12-2)怪奇がたり (扶桑社文庫 し 12-2)
(2008/07/12)
城島 明彦

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シーズンになれば、当たりばっかり引けてくるわけではありません。
キビシイかもしれませんが、やっぱり「読み物」としてイマイチなものも引いてしまうわけです。
私は、作家でも買いますが、タイトル買いも結構多いのです。
で、タイトルやオビに引かれて読んでみたら、「あれれ?なんか、なんかおかしいぞ??」となり、作者や既刊案内を見て、「しまった!」となるパターンもあります。
今回は、良いほうに転ばず、イマイチなほうに転んでしまった例。
作者の既刊、「恐怖がたり42夜」は、話としてヒネリがイマイチで、もうちょっと、「実話らしく」するか、いっそフィクションで開き直るかしてほしいな、くらいに読んでいたのです。
で、今回。
・・・割と、ありきたりな話になってしまったのと、「もう少し調べるとリアルだよな」とかいう部分が非常に多く、読むのに難儀してしまいました・・・もうヒトヒネリだ、ヒトヒネリ欲しいんだ!!

「首塚」・・・そもそも肉食モルモットが大人しくその場所にいた(繁殖していたならなおさら)のが不思議。逃げた段階で散らばってるはずだよねえ。
「骨」・・・パニック系の恐怖になっていくように仕向けたかったんでしょうけど、それゆえ、ありきたりなラストに・・・
「記憶」・・・どっかで読んだような話。
「鈴」・・・めぐみさん、いいヒトだなあ。こんないいヒト、いませんよ(皮肉)
「呪殺」・・・ここまでくると途中でなんか、オチ、読めちゃった
「髑髏盃」・・・ラスト、意味がよくわかりませんが・・・参加者に復讐の権利はないだろうし・・・
「手毬」・・・ネタは安倍清明VS芦屋道満・・・ひねったつもりだけどちょっと無理っぽくないですか・・・
「顔」・・・ドッペルゲンガー?
「人形」・・・ヘタに因果を感じさせたがために・・・

うわー、いいことひとつも書いてない。解説ではひとつひとつすごい誉めてあるのに・・・・私の感性が鈍いのかしら?
でも、もうこのヒトの作品は読まなくていいや。

自分への戒めも兼ねて・・・

口直しは「刑務所の怪談」にしようかな

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やっぱり怖いよ。

怖い本 8 (8) (ハルキ・ホラー文庫 ひ 1-14)怖い本 8 (8) (ハルキ・ホラー文庫 ひ 1-14)
(2008/07)
平山 夢明

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表紙がこーーーわーーーーいいいいいーーーー
平山先生の、「オバケ」が怖い本です。(「東京伝説」なんかは、「人間」が怖い本)
私はこんな風に怖い話は大好きですが、本来はめちゃくちゃビビリ症。廃墟も大好きだけど、「お持ち帰り」が怖いので、いきません。勤務で患者さんが亡くなって、お見送りをした日は、帰ってきたら塩をふるくらい。(最近はあんまりしてません。慣れって怖いなあ)
要するに、安全なところからみていたいという、非常に卑怯なタイプ。
で、読者としての自分は安全なような気がするのですよ。
今回も堪能させていただきました。

「先輩」・・・先輩が彼女に振られたのは、低俗霊のせいじゃないと思いますが・・・
「貰い物」・・・こーゆーのが怖いので、私はリサイクルショップが利用できません・・・しかも、そんなもんプレゼントしないように。
「夜の道」・・・タチ悪い。
「マズ席」・・・お父さんに気に入られるとおいしいのかな。
「ある訪問」・・・黒い人、くるよ。ちょっとタイプは違うけどね。私も夢で見た。
「すごく怖いの」・・・ビジュアルにするとムチャクチャ怖くないか?
「単独行」・・・ザックの中味も怖いけど、これはリアルに怖いなあ。
「トンネル」「廃墟セット」・・・だーかーらーーー、なんで行くの!?しかも、後でその車、乗り続けるんだよね?
「捨て場」・・・不法投棄ですのでやめてください。修行が足りないどころじゃないな・・・
「よりちゃん」・・・霊感カメレオン。単に怖くて青ざめているだけだったりして。
「青テン」・・・マルさん、かわいそうだよな・・・
「賞味期限」・・・どっちかとゆーと、使用期限のような・・・自分で防ぐ方法、教えてもらわないと・・・
「改修工事」・・・神社って、「鎮めて」「納まって」いてもらうところでもあるからなあ。
「手袋」・・・わからないからすっきりしない。
「巻き添え」・・・忘れないでいてあげて。

ただ、今回は「コレだ!!」という怖さのものがなかったような感じがします。
怪談ジャンキーはより怖いものをもとめているのでしょうか・・・

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安心(?)して開けてみて

恐怖箱 蛇苺 (竹書房文庫 HO 51) (竹書房文庫 HO 51)恐怖箱 蛇苺 (竹書房文庫 HO 51) (竹書房文庫 HO 51)
(2008/06/28)
つくね 乱蔵深澤 夜

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紅い匂いに誘われ手を出せば、草葉の陰からアイツがやってくる。あなたを喰いにやってくる。ゆめゆめ夢中になるなかれ。ページをめくるあなたの背後にご用心・・・・

超ー1から、頼もしい新人が現れました。ということで。
やっぱり実話怪談はいいですねえ。あおりに恥じないくらい、きっちりと怖い話です。
また、しっかりと読ませてくれます。
どこから読んでも怖い。気味が悪い。後味が悪い。・・・怪談好きには誉め言葉。
中にはちょっと、「くすくす」させてくれたりもしてます。

「逃げろ!」・・・ナニかが確実に起きているのに、ナニが起きているのかわからない。
「椿」・・・絵にするとシュール。だけど、なんの因縁なんだろう?
「空糸」・・・「蟲師」にこんな話があったなあ。掴むと連れてかれちゃうよ。
「がんばれマリーさん」・・・ほんとうに・・・がんばれ。せめて一矢報いてやってくれ。
「小指の思い出」・・・こ、これは怖い。首の表現が怖い。
「真っ白な茶碗」・・・そんなんでご飯食べてるネコ、怖くないですか!?油舐めそう。
「屁 二題」・・・妹さんから空気が抜ける。・・・おならくらい家ではぷうぷうこいたっていいじゃんか。
「何をされたのか」・・・わからん・・・
「多忙な休日」・・・生霊にしても出没しすぎです。
「エレベーター」・・・か、勘弁してください。密着したくないいい。
「一番風呂」・・・ほっこり。
「行列のできるなにか」・・・並びたい、でも並んじゃいけない。
「虐家」・・・取り込まれちゃったんですね。
「緊急の場合は」・・・依頼者は何が起こるか知っていたとしか思えない。
「残像」・・・終わってない、終わってないよう。

そういえば、今日は七夕。
「超怖い話 M」の発売日じゃあないですか!!今から本屋に行かないと。

近所のコンビニの前にネズミが死んでます。ネコもいるけど食べないし、誰も始末しないので、なんかだんだんエライコトになってきてます。ネズミで「帷子が辻」を実演チュウ。なんとなく観察して、しかもUさんに報告しているワタクシ。・・・腐敗ガスが溜まると、膨れるんですねえ。日野日出志のマンガみたいだなー。
本屋に行きがてら、また見てしまいそう・・・

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真実も隠されているの・・・?

〔MF文庫 ダ・ヴィンチ〕怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集 (MF文庫 ダ・ヴィンチ ゆ 1-1)〔MF文庫 ダ・ヴィンチ〕怪談実話系 書き下ろし怪談文芸競作集 (MF文庫 ダ・ヴィンチ ゆ 1-1)
(2008/06/21)
安曇潤平、岩井志麻子、加門七海、木原浩勝、京極夏彦、小池壮彦、立原透耶、中山市朗、平山夢明、福澤徹三

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寄稿のスタイルは、自由。与えられた枚数の範囲内であれば、ひとつの物語を短編の形でじっくりと綴ろうが、いくつかの物語を掌編として連ねようが、どうなと御随意に。
ただし、そこで語りだされる物語は、虚実皮膜のリアルサイドに楔を打ち込み、亀裂を走らせ、われわえの眼前にある現実(リアル)を震撼せしめるものでなければならない・・・・・


とのコンセプトで、10名の作家がしたためる怪談集です。
不特定多数の読者に読んでもらうが故、語られる「実話」は、あるときは語り手の名前を変えさせ、あるときは場所をぼかし、そして書き手のセンスで「怪談」へと昇華していきます。
待っていた甲斐があった本で、私は非常に満足。できれば、第2弾、第3弾と続いて欲しいところですが、どうだろう?
作家さんのファンの方、ぜひともお手に取ってくださいませ。
そして、怪談の世界に足を踏み入れませんか?・・・・抜け出せなくなりますけど。

・「成人」京極夏彦・・・因「縁」は、一旦絡みついたものを離さない。その家に棲まうモノは、彼を手に入れようとしている。京極氏らしい、後味の悪さ。
・「見知らぬ女」福澤徹三・・・「わたし」が見ていた「真衣」は誰なのか。「朋美」は気がついていたのか。
・「顔なし地蔵」安曇潤平・・・並び立つ顔のない地蔵。あと何体いるのでしょうね。
・「茶飲み話」加門七海・・・椎の木は守っていたんだと思いますが・・・そういえば、実家に帰るとこんな因縁めいた話も、お茶飲みながらの四方山話になってますね。受け入れてる日常も、ある意味コワイ。
・「怪談BAR」中山市朗・・・うわあ、こんなBARが近場にあったら、入り浸ってしまいそう。でも、夜中に帰ってくるのはちょっと怖いかなあ・・・タヌキの話が好き。タヌキにしてみりゃ必死だったんだろうけど。
・「リナリアの咲く川のほとりで」小池壮彦・・・ちょっと幻想小説風。
・「つきまとうもの」立原透耶・・・水色トレーナーの男、しつっこい・・・・
・「後を頼む」木原浩勝・・・古い家の庭なんかにお祭りしてある古い祠なんか見かけると、きちんとされてるのかちょっと気になります。どーしてもお祭りできない場合は、ちゃんと御霊を抜きましょう。
・「顳顬 蔵出し」平山夢明・・・おとうさん、「代わってくれ」って・・・あかんやろ。
・「美しく爛れた王子様と麗しく膿んだお姫様」岩井志麻子・・・生きてる人間はやっぱり恐ろしいねえ・・・気をつけるっても、限度があるし。

楽しく蔵書を増やしていく私。
・・・やっぱ、収納スペース確保しないといかんかな・・・

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