こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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火星でサバイバル! ~「火星の人」

更新久々です。ご無沙汰しております。
毎度この出だしもどうよ、とは思うのですが…読書の進捗はTwitterに挙げてることが多いので、もし「生きてんのか、こいつ」と思われた奇特な方がいらっしゃいましたら、ちょろっとのぞいてやってください。

で、今回はこの本です。

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)火星の人 (ハヤカワ文庫SF)
(2014/08/22)
アンディ・ウィアー

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久々に、久々に、アツいSFでした!!多分今年のSFベスト1かな。(まだ3か月あるっちゅーねん)
帯には「ゼロ・グラビティのリアル」とか書いてありましたけど、はっきり言ってそんなの関係ないです。

火星有人探査プロジェクト「アレス3」のメンバーは、予想外のアクシデントに見舞われる。巨大な砂嵐のなか、クルーはやむを得ず今回のミッションを切り上げ、ヘルメスに帰還することとなった。しかし、彼らを更なるアクシデントが襲った。
クルーの一人、マーク・ワトニーが折れたアンテナの直撃を受け、さらに嵐に吹き飛ばされてしまったのだ。
彼は死んでしまった…地球の人々も、クルーもその「事実」を悲痛な思いで受け入れようとしていた。
ところがどっこい、彼、マークは生きていた!酸素もない、水もない、ただ赤く不毛な大地に、たった一人で…!

兎に角、出だしから凄い状況。
普通なら、精神に異常を来してしまう、そこまで行かなくても、一時的なパニックで、生き残ることなど諦めてしまうのでしょうが、マークは違いました。
自らの応急処置をし、まずは火星での拠点「ハブ」で、この後どうやって生き残っていくのか、自分はどれだけ頑張れば、救助される可能性があるのかを考え始めます。もちろん、この事故でプロジェクトそのものが中止になってしまうかもしれないとも、冷静に考えているので、単に楽天的ではないのですが。
そして、こんな状況でも、したたかに、実に合理的に、生き延びるための努力を開始するのです。
この、マークの一人称で語られる「ログ・エントリー」が、マークの人柄をしっかり感じさせてくれて、この悲惨な状況なのに、マークならどうにかクリアしてくれるんじゃないか、と応援したくなってしまいます。
とにかく、マークがいいヤツなんだ!ユーモアもあって、粘り強くて、ホントにいいヤツなんだよ!時々くさったりしてるけど、翌日には打開策を考えてたり、すごいんだよ!
で、マークの生き延びるための努力を、火星の観測衛星の画像から、一人のオペレーターが見つけます。
生きてる!…じゃあ、なんとか助けなくちゃ、でもどうやって?次のミッションまで4年はかかる計画だった。機材も足りない、それまでマークが生き延びられるかも、ほぼ絶望的だ。どうする!?
ここで、生き延びていたことに目をつむる国もあるでしょうが、NASAは違った!マーク救出計画をなんとか考えるんだ!!
地上ですったもんだしてる間にも、マークは生き残るべく、高価な機材を取り付け、取り外し、加工し、ぶっ壊し、吹っ飛ばされ、うんこをためて、ジャガイモ育てて、まずは地球と連絡を取ろうとします。
しかし、このサバイバル大作戦、きっと史上最もカネがかかってる。人名はおカネよりも尊いものだろうけど、想像すると物凄いオカネですな。でも、そんなの関係ない…わけではないので、ヴェンカトさんが予算をほじくりまくってくれます。…なんだかんだ言っても、このヒトもいいヒトだよなぁ。
そして、そんなに小難しいSF知識みたいなのがなくても読めます。

読んでほしい!
そんで、マークを応援してやってほしい!
私、「マーク・ワトニー・レポート」録画すると思うわ…
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じわりと忍び込む ~「怪談狩り 赤い顔」

時期だけあって、怪談がたくさん出版されていて読むのが全く追いつきません。
怪談ばかり読んでいると、なんか変なもの呼び込んでしまいそうだし。
なので、ゆっくり読み進めております。
もちろん、他の本も読んでいきたいと思います。

そして、これは今年のお気に入りのシリーズになりそうな1冊。以前の「怪談狩り」からわずか3か月で、充実の百話です。

怪談狩り 赤い顔 市朗百物語 (幽ブックス)怪談狩り 赤い顔 市朗百物語 (幽ブックス)
(2014/07/18)
中山 市朗

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やっぱり、安定の中山市朗テイスト。というか、最近の木原浩勝氏単著では味わえなかった、「新耳袋」テイストが味わえる気がしました。「新耳袋」はやっぱりお二人揃って初めて完成していたものだったんだと再認識します。
さて、本著。あっさりした語り口。なのに余韻が残ります。デロデロ、グログロな怪談もぞっとするのですが、こういう怪談も
良いものです。

「カエシテ」…下手に関わってはいけないんですね。
「アクマ!」…でも、妖怪っぽい。
「おばあちゃんのテレビ」…地デジ化にはついて行けたんでしょうか。
「バルサンはダメ」…バルサン見境なし。
「魑魅魍魎」…某掃除機並に抜群の吸引力だったんですね、先生!
「渋滞の原因」…きっと家族構成はドリブル婆ぁとピョンピョン爺ぃ。
「短い蝋燭」…落語の「死神」みたいな話ですね。
「来客」…紙袋の中身が気になる…
「溜まる水」…でも、なんで水は溜まったの…
「免許の更新」…気が利くドッペルゲンガーだと思うしかない。
「赤いスポーツカー」…悪意がある。
「友達ができた」…引きずり込んでしまったのか。
「張り手」…練習した甲斐があったのかな。
「アメリカの上空にて」…うーん、アメリカだから、あり得るかもしれん…と思う私はUFOも好物です。
「会長さん」…気になってしょうがない。
「軽傷」…ありがたいけど、ひと言余計ですよ。
「リニューアル・オープン」…意地はらないほうがいいんじゃないかな。
「禁断のアルバイト」…最後に切られたのは、先輩との縁かもね。
「突き落とされた」「嘘つけ!」…お坊さん、お見事。
「ここを出い」…助けてくれたのは、天狗?
「四人目の落札者」「双子の人形」「人形の写真」…せめてこのまま、悪さはしないで。
「コレクター」…もう、離れない。
「婿さがし」…家を守る、という事は、血筋が残っていくのを守る、ということだから。
「ミリタリージャケット」…似た話を聞きますね。
「鉄扉の門」…G君は、何を見たのか。
「悪戯心」「トイレにいるモノ」「引っ張るモノ」…小さな悪ふざけがきっかけで。
「美女の脚」…きっかけは、きれいな脚。
「崩れる顔」…ぼろぼろと。
「大阿闍梨」「大阿闍梨・後日譚」…学校って、溜まるっていいますけどね。

面白かった、気になったのは「おばあちゃんのテレビ」「バルサンはダメ」「魑魅魍魎」「軽傷」「禁断のアルバイト」「大阿闍梨」「大阿闍梨・後日譚」ですかね。
類話がみられる話(「バルサンはダメ」「短い蝋燭」「ミリタリー・ジャケット」など)もありますが、充実したラインナップでした。うん、満足!

今は、「無惨百物語 はなさない」を読み始めています。楽しみに買ったはいいけど、積読にしてあったんですが。
「さて、次に読む本はなんにしよう。『海魔咆哮』か『沖縄の怪談』かなー。」
なんて物色してましたら、崩した本の間から、メッチャのぞいてました。…こら、読まなあかん。

「戦艦大和 海魔咆哮」は「無名都市への扉」といっしょに夏コミのお供にすることにしました(気が変わるかもしれん…)。
実話怪談本ばっかりだと、ビジネスホテルで一人百物語になってしまう…。
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7年ぶりで健在 ~「怪談狩り」

そろそろ怪談シーズン。
6~7月のピークに先駆けて、7年ぶりの中山市朗さんの本です。
淡々と、飄々と描き出される怪談の数々に、夏に先駆けてぞわりぞわりと背筋を撫で回されること請け合いです。

怪談狩り 市朗百物語 (幽ブックス)怪談狩り 市朗百物語 (幽ブックス)
(2014/05/08)
中山市朗

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最近の実話怪談巧者にはない、この淡々とした語り口は、「新耳袋」の頃から健在。

「祖父の足音」…嘘は言ってない。
「般若」…無念が支える廃屋。
「ぬかるみ」…幽霊も集う。
「六甲山の歩道橋」…ずっと繰り返している。
「六甲山の展望台」…見に来たつもりが見られているのかも?
「六甲山の展望台、その後」…ずっと続いている。
「むすんで、ひらいて」…無邪気だけど。仮眠した場所が悪かった。
「自殺の名所」…ああ、もう、そっちに行ってしまっているんだね。
「運転手のひと言」…どうでもいい、といいながら、生霊まで飛ばしているのは…。
「峠の老人」…運転手さんの不幸。
「深夜の工事現場」…では一緒にいたのは誰だったのでしょう。
「付け届け」…死んでも、仕事熱心。
「経文」…何が出たんでしょう。でも、情況的には何が出てもおかしくないようにも思います。
「新入生」…そうやって、受け継がれていく。
「安い部屋」…トンデモナイ。
「キラキラ光る」…ばあちゃんは、知ってるね。
「二階への誘い」…誘いに乗っていたらどうなってた?
「メッセージ」…不吉な写真。そして告げられたメッセージ。
「黙祷」…ちゃかしちゃいけないことだってある。
「私、お化け?」…自覚がないのか、ただのヤバいひとなのか。
「盛り砂」…当事者と、そうでないものの温度差が面白い。
「二階席の観客」…二階には、ヒトはいない。
「保冷庫室」…なんかたちが悪そう。
「今日だぞ」…でも、絶縁中。
「だれだっけ?」…また会うのが怖い。
「黒いバイク」…処分もされず…
「ハガキ」…それでも、来てほしかった。
「死因」…死んでしまった嫁には何が見えていたんだろうか。この話、ネットで見た気がする。
「祖母の遺影」…おばあちゃん、正直。
「ヒロシ君」「母親の姿」…場所に記憶されているのかも。いつか、消えていくといい。
「あんたの格好」…誘い込まれる。
「踏切の地図」…誘い込まれ、奪われた。

気になる話は「自殺の名所」「経文」「メッセージ」「私、お化け?」「だれだっけ?」「黒いバイク」「死因」「ヒロシ君」「母親の姿」「踏切の地図」。
7月に第2弾の予定もあるとかいう話ですので、さらに楽しみです。
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有機と無機が混じり合う 〜「皆勤の徒」

とても聞き覚えのある言葉が、全く予想しない表記で語られる、この異和感。
どろりとした有機的なモノが溢れているのに、どこかが無機質。
それは、人間が知っている言葉をまとっているのに、全く異質なものが現れる世界。

とにかく、最初はこの造語の海に溺れてしまい、作者が何を意図しているのかに思い至ることができませんでした。ただ、この生命とも非生命ともいえない感触が、私にはなんだか心地よく感じました。前にもチラッと触れたけど、あえていうなら弍瓶勉のマンガ「バイオメガ」とか「BLAM!」とかみたいな感じです。
なんとなく、人間世界の片鱗は残っているけれど、とても異質に変容している世界。
最近のSFには無い、この世界観は、構築した作者の凄さを表しているのではないでしょうか。好き・嫌いは確かに分かれそうですねどね。ただ、圧倒的な文章にこの世界を受け入れずにはいられない。
この作品の仕掛けについては、巻末の大森望氏の解説によって、やっと明らかになってくるわけですが、それを踏まえて再読するとさらに幅が広がってくるのではないでしょうか。
でも、かなり読む人を選びそうな作品ですね。「SFが読みたい 2014」あたりでは案外上位に食い込んできそう。…っていうか食い込んできて欲しい。


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新しい才能 〜「怪談実話NEXT」

久しぶりに更新しようとしたらなんか、ブログの表示がおかしい。
記事が3つくらい合体している。編集でいろいろ弄って見ましたが、うまくいきません。スマホからは個々の記事が見られるので、もし気にして下さる方がいらっしゃいましたら、そちらからご覧ください。

で、こちら。

怪談実話NEXT (文庫ダ・ヴィンチ)怪談実話NEXT (文庫ダ・ヴィンチ)
(2013/08/09)
東雅夫

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今までの「怪談実話コンテスト」から輩出された気鋭の作家さんの怪談実話アンソロジーです。
結論から言うと、物凄く怖い話はありません。うーん、うーん。私が鈍くなっちゃってるんでしょうか。怖いことは怖い。それでも久田氏や黒木氏のような、お尻の座りが悪くなるような、居心地の悪さがなくて、結果、怖くなくなっちゃってるようにも感じます。(そーゆー意味では今年のNo.1は今のところ「黒異本」なんですが、あれもちょっとなぁ…)
ただ、いろんなパターンの怪談が読めて、「これから怪談実話よんでみようかな」とお考えの方にお薦めしたいです。

「オレンジハイツ」…土地に魅入られる。
「枯れ木に咲く花」…長めで読み応えはありました。人形は変わっていくのに合わせて飾り立てられる。
「おきになさらず」…極めて蛇足な一文のおかげで、語り部の味が削がれてしまっているのがちょっと残念。でも、気にならないはずがないでしょう!?
「オーアボギャー」…う…うろ覚えでも効果がありますか…というか、やっぱ最後は気合ですね。
「見守る人」…命の危機に現れる老婆のつぶやく言葉は…
「彼方からの電話」…メリーさんの電話みたいですが…。
「鳥じじ」…うつつに置いていかれたものは、哀れすぎる。
「遠隔操作」…これも長めで、読み応えありました。取材過程がわかるのが新しいですね。でも、因果もなにもなく、現れたものの正体を、先生は知っていたのでしょうか。
「道成寺」…縁起を担ぐことが多いものなのだから、面子がどうではなく、素直に引いていればこんなことにはならなかったかもしれないけれど…
「出られぬ家」…「オレンジハイツ」とは逆のパターンです。

気になる話は「おきになさらず」「鳥じじ」「遠隔操作」ですね。…やっぱりというか、ちと少ない。

「RED DRAGON 第Ⅴ夜」を読み終わりました。今は、「石原慎太郎を読んでみた」を読んでみています。

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