こたつ日和

徒然なるままに。雑記

優しい感じです

山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽BOOKS)山白朝子短篇集 死者のための音楽 (幽BOOKS)
(2007/11/14)
山白朝子

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積読してしまっていた作品。「幽」で連載していた作品ばかりだから後回し、と思っていたら、表題作が書下ろしでした。・・・油断した。歯医者さんの待ち時間のお供にいたしました。
この本はとにかく装丁が美しいです。ペイズリーの部分が箔押しみたいになっていて、タイトル文字が少しかすれているようになっています。
怪談だし、スプラッタなシーンとかもあるんですが、全体に優しい印象です。まったりと柔らかい。
女性の書く怪談としては、「ぼっけえきょうてえ」みたいなちょっとどろっとした粘着的な怪談を思い浮かべてしまいますが、あんまりどろっとした感じはありません。でも、しみじみとクルものがあります。
以下、各話のメモ。

・長い旅のはじまり・・・ヒトの世の理からはずれてしまった2人は、どこまで旅を続けるのでしょう?
・井戸を下りる・・・純愛
・黄金工場・・・黄金の輝きは偽りに満ちている。
・未完の像・・・一番好きな話です。
・鬼物語・・・一番血の匂いの濃い作品。
・鳥とファフロッキー現象について・・・少女の想いをかなえた鳥は、少女自身なのかもしれません。
・死者のための音楽・・・あの世に流れる甘美な音楽。母はこの世の音を聞くことはできなかったが、あの世の音楽に触れていた。

まだ「幽」で連載されているので、今後も楽しみです。


なんか、鼻風邪を引いてしまいました・・・喉と鼻の奥がはれぼったいです。
・・・早く寝てなおさないと・・・
せっかく2連休の今週末はDVDたくさんですしね。

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疑うのもありです

白い仮説・黒い仮説白い仮説・黒い仮説
(2008/02/21)
竹内 薫

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みなさん、マイナスイオンって信じてますか?私は全く信じておりません。だってねえ。
マイナスイオンを発生させるって事は、
分離されたプラスのイオンはいったいいずこへいったのでしょう?

イメージはマイナスイオンはいいもんのようです。ってことは分離されたプラスイオンはわるもん?
・・・・そんなアホな話があるか。
だから本当はマイナスイオン商品なんていらないんです。最近はドライヤーとかにまで強制的にくっついてくる・・・その分、お高くなりやがる・・・

この本は、そんな世の中の「科学的」とか言うものが、実はちょっぴりアヤシイものだったりするんだよ、という事をわかりやすく解説したものです。
もともと、科学的に証明された、というものは、ある一つの仮説を、実験で追認できる、または計算で証明できることで成り立って行きます。もしくは、ある一つの事象が何故起こるのか、一番無理なく説明できれば、「科学的に証明された」といえるのではないか、と思います。
・・・だから大○教授とかの説明に納得できないんだ。再認識。「科学的に説明できないから、超常現象はない」んじゃなくて、超常現象を説明するロジックがまだいろいろあって、一部の現象にはあてはまらないんだ。・・・実際、プラズマでUFO作れてないでしょう、教授は。
脱線。
でも、ちょびっと曖昧なところも残ってて、そこにエセなものがはいりこんできちゃうぞ、というお話。
ちょっと専門の話もあったりしますが、身近な事象に触れていたりするので、面白いです。・・・少しリップサービスしすぎなところもありますが。

あなたの買った「おいしいお水」は果たして本当に健康にいいのか、それとも・・・
そういわれているだけかもしれないですよ。

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いいなあ、雑種

白い番犬チルー白い番犬チルー
(2007/12)
岡田 桃子

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関西の方の神社の、ワンコの本です。女性神職の方の愛犬、写真見るとちょっと紀州犬っぽい、実は雑種(?)のチルーさんの話。ですが、ちょこちょこと神社の行事なんかもあって、程よくスパイス効いてます。
私も、白いワンコはどーも、シロさんとかシロコさんとか、てきとーに呼んで(いや、親愛の情はこめている)ますが、大概シッポ振ってくれます。・・・嬉しい。
表紙の写真はきりきりしてますが、中の「チルーかるた」と題されたカラー写真のチルーさんは、なんかもう、由緒正しい日本のワンコで、嬉しくなってしまいます。
最近は何処でもチワワ(あの、ペギラみたく目の離れた顔は最高)とか、コーギーとか(シッポないから、お尻振るの)とかトイプ(つま先だってる感じが可愛い)、いっぱいいるんだけど、どーも雑種って、見なくなりました。なんか、「オマエ、とーちゃんもかーちゃんも雑種でしょ?」っていうコ。でも、日本のワンコはなんか、何処と無く柴犬っぽかったり、紀州犬っぽかったり、秋田犬くさかったりします。
飼い主さんのチルーへの愛情溢れたお話です。
なんといっても、犬小屋に飾られたさるぼぼが、いい感じになってますよ。

どうでしょう、ホラーばっかし読んでるわけではありませんよ。

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不条理系なのか?

獣王 (幽BOOKS)獣王 (幽BOOKS)
(2007/11/28)
黒史郎

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えーっと、以前「夜は一緒に散歩しよ」を読んだのです。
今回は、きちんとした書き下ろし長編。
動物の形態模写をする謎の女、キョウコと、キョウコの訪れる動物園「アルカ」の、動物を嫌悪している飼育員である「私」。
この黒史郎さんは、日常が加速度的に狂っていくさまの描写がとても上手いなあ、と思います。
ただ、ラストはなんとなく、予想がついたカタストロフィなのと、この箱舟のネタは昔「鉄錆廃園」っていうマンガで、似たようなこと(こっちはまあ、成功してるんですが)で見たなあ、と思ってしまったのですね。
短編のクトゥルーの方が面白かったなあ。
このヒトの短編が読みたいです。

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しんみりと

怪談実話集 (河出文庫 し 10-2)怪談実話集 (河出文庫 し 10-2)
(2007/07)
志村 有弘

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平山夢明氏とか東雅夫氏とか、読み漁ってます。
怪談というと、どろどろ怨念たっぷりのもの、まさしく「通り悪魔」的な不条理なものなどがありますね。この「怪談実話集」は、わりとオーソドックスな「怪談」集です。
主に明治〜昭和初期の題材が多いです。中には志村氏御本人が体験・または蒐集した話もはいってますが、全体に「人情味」があります。わりと「因縁」がはっきりしている話が多い感じです。たとえば、幽霊自身が怨みつらみを語らなくても、周囲のものがそれを察することができたりします。
なんかよくわかんない幽霊、怪物化した幽霊などをよく読んできたので、読後感はすっきりしてますよ。
周囲との繋がりが希薄になった現在は、日本の由緒正しい幽霊も居場所がないんじゃないでしょうか・・・

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