真実も隠されているの・・・?2008-07-01 Tue 17:45
寄稿のスタイルは、自由。与えられた枚数の範囲内であれば、ひとつの物語を短編の形でじっくりと綴ろうが、いくつかの物語を掌編として連ねようが、どうなと御随意に。 ただし、そこで語りだされる物語は、虚実皮膜のリアルサイドに楔を打ち込み、亀裂を走らせ、われわえの眼前にある現実(リアル)を震撼せしめるものでなければならない・・・・・ とのコンセプトで、10名の作家がしたためる怪談集です。 不特定多数の読者に読んでもらうが故、語られる「実話」は、あるときは語り手の名前を変えさせ、あるときは場所をぼかし、そして書き手のセンスで「怪談」へと昇華していきます。 待っていた甲斐があった本で、私は非常に満足。できれば、第2弾、第3弾と続いて欲しいところですが、どうだろう? 作家さんのファンの方、ぜひともお手に取ってくださいませ。 そして、怪談の世界に足を踏み入れませんか?・・・・抜け出せなくなりますけど。 ・「成人」京極夏彦・・・因「縁」は、一旦絡みついたものを離さない。その家に棲まうモノは、彼を手に入れようとしている。京極氏らしい、後味の悪さ。 ・「見知らぬ女」福澤徹三・・・「わたし」が見ていた「真衣」は誰なのか。「朋美」は気がついていたのか。 ・「顔なし地蔵」安曇潤平・・・並び立つ顔のない地蔵。あと何体いるのでしょうね。 ・「茶飲み話」加門七海・・・椎の木は守っていたんだと思いますが・・・そういえば、実家に帰るとこんな因縁めいた話も、お茶飲みながらの四方山話になってますね。受け入れてる日常も、ある意味コワイ。 ・「怪談BAR」中山市朗・・・うわあ、こんなBARが近場にあったら、入り浸ってしまいそう。でも、夜中に帰ってくるのはちょっと怖いかなあ・・・タヌキの話が好き。タヌキにしてみりゃ必死だったんだろうけど。 ・「リナリアの咲く川のほとりで」小池壮彦・・・ちょっと幻想小説風。 ・「つきまとうもの」立原透耶・・・水色トレーナーの男、しつっこい・・・・ ・「後を頼む」木原浩勝・・・古い家の庭なんかにお祭りしてある古い祠なんか見かけると、きちんとされてるのかちょっと気になります。どーしてもお祭りできない場合は、ちゃんと御霊を抜きましょう。 ・「顳顬 蔵出し」平山夢明・・・おとうさん、「代わってくれ」って・・・あかんやろ。 ・「美しく爛れた王子様と麗しく膿んだお姫様」岩井志麻子・・・生きてる人間はやっぱり恐ろしいねえ・・・気をつけるっても、限度があるし。 楽しく蔵書を増やしていく私。 ・・・やっぱ、収納スペース確保しないといかんかな・・・ |
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