こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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エキゾチック・アジア

十七歳の湯夫人【マダム・タン】 (MF文庫 ダ・ヴィンチ か 1-2)十七歳の湯夫人【マダム・タン】 (MF文庫 ダ・ヴィンチ か 1-2)
(2009/06/23)
勝山海百合

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「老喬、あなたは、とても良い血が流れていそう」
「そう、ですか?」
ぼうっとしながら老喬は答えた。なんだか愉快なことが起こりそうな気持ちになっていた。芝居の一座がやってきて、、舞台を拵えたり、楽士が調弦したり発声練習が聞こえてきたときのような。
「あなたの肉を食べてみたい・・・・・・いいかしら?」


古きよき、まだ幽霊やら妖怪やら鬼やら道士やらが跋扈していた時代の中国が好きです。(今は好きではない・・・神を殺した国だから)で、そんな時代(っぽい)の中国が舞台になった、アジアン怪談となっています。前作「竜岩石とただならぬ娘」といい、テイストが変わっていなかったのが、私には嬉しい限りでした。表題作含めて17編。この作品集の「肉」は大変美味でございました。

「十七歳の湯夫人」・・・王例が助けた美しい娘、阿露。湯夫人は彼女を「妹」として可愛がるが・・・。仙骨とか魔物とか、自分の好きなテイストたっぷりでした。夫人がかっこいいです。
「四つ辻の男」・・・中国で購入した古い鉤・・・古物に宿るのは良きものばかりではないのです。主人公の頓着のなさがいいテイスト。
「燕燕伝 死美人の願い」・・・前作からの読者にちょっとしたサービスあります。延松先生、いい感じ。
「葛の葉飴」・・・幽霊飴の中華バージョン。ちなみに六道珍皇寺そばの幽霊飴は素朴な味でおいしかったです。
「麗娘のキノコ」・・・あー・・・生えてちゃ困るわなー・・・いや、BL的には生えてて全然O.K.なんだけど。(サイテー)
「鵞鳥の怪」「龍耳」「四徳と百行」・・・昔話。
「琥珀海岸」・・・無電族の設定が、SFっぽくって嬉しい。
「春愁」「ミナ」・・・ちょっと切ない話。・・・怪談ではないです。
「みぎわの面影」・・・イメージはシルクロードを行く隊商でしょうか。場所の記憶って、残っていたりするものですよ。

ダ・ヴィンチ文庫のこういう作品(こういう作品しか買ってないので、他はどうかしらないんだけど)の巻末には、「幽」の出張所があって、短いながらも良い作品が掲載されているのも嬉しいところ。

今年の夏も「豊作」の予感です。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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