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こたつ日和

徒然なるままに。雑記

これで終わり? ~「人造救世主 アドルフ・クローン」

クローン元のせいでヒドイ目にあってるクローン・ヴォルフの物語も、これで完結、だそうです。

人造救世主  アドルフ・クローン (角川ホラー文庫)人造救世主 アドルフ・クローン (角川ホラー文庫)
(2011/09/23)
小林 泰三

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どうしても、続きものなのでしょうがないかもしれませんが、もうしょっぱなから前の2巻読んでないと全くわからない展開。しかも、角川ホラー文庫、ほとんど前のあらすじ載せないので、まったくもって何がなんだかわかりません。「ギニー・ピッグ」引っ張り出してこなくちゃいけない。これを角川が上手くやったとみるか、とっつきにくいとみるが…続きものの辛いところですね。
前回もそうだったんですが、かなりの部分が会話で構成されているので、アニメの台本読むようなつもりで読まないといけないのはちょっと大変です。これが同じ角川でもスニーカー文庫みたいなラノベだったら挿絵が豊富なんでいいんでしょうけど、ホラー文庫は挿絵もないので、自分の想像力との戦いです。でも、ヴォルフは容姿がA・Hにそっくり、とされているのに、想像の中でだんだんブルース・ウィリスとかシュワちゃんになっていく…
あと、話の継ぎ目とか展開がバラバラした印象なので、付いていくのに息切れしてしまいました。唐突に過去の話になったりする…
失敗作とされたひと桁ナンバーたちが、超能力に目覚めて変わっていくとこるや、超能力のあまりの使い勝手の悪さとかは、リアルな感じもして面白いです。
超能力があんまり使い勝手が悪いのに、なんだか全能感に酔ってしまいがちなクローンたちの姿は、滑稽であり、なお同情に値します。
やりたかったのは、仮面ライダーなのかな、とも思いつつも…
やや、ヴォルフの味方ばかりが得をした感じがあります。これから組織になっていくのかな?
選民思想というか、特別、ってあんまりいいものではなさそうですな。
ただ、こーゆーテーマ・素材では比較的オーソドックスな展開とラストだったようにも思います。小林作品としては、私的にはイマイチだったようです。なんか物足りないんだ…

今、「灰燼騎士団 新月がのぼるまで 1」を読んでます。久しぶりの諸口作品なので嬉しいシリーズ開始。しかし、おっさんくさくないぞ!?血腥さはありますが…。続きが順調に出れば言うことないかも。

タイバニにはまってから更新が遅くなってしまってます。あんまり器用じゃないんで、もうしわけありません。
やりたいことがたくさんあるって、嬉しいけど、忙しい・・・
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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