こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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紙の本は好きですか ~「サエズリ図書館のワルツさん 1」

私は、「紙の本」が好きです。

サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)サエズリ図書館のワルツさん 1 (星海社FICTIONS)
(2012/08/17)
紅玉 いづき

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さえずり町のサエズリ図書館。
それは本の”未来“が収められた、
美しく、不思議な図書館。


小さな田舎町の、小さな図書館。
綺麗で優しい司書さんがいて、そこでは古い本が静かに息づいているのです。
それだけならば、よくある、ありふれた話。
でも、この物語の紡がれている時代は、それがありふれた光景ではないのです。
そこは、「36時間の戦争」で、様々なモノが失われてしまった世界。
戦争前の「先進時代」の技術は使われているけれど、既に輝きは失われています。
そして、本の持つ価値も変わってしまっています。
石油資源は枯渇し、紙を作るパルプは高騰し、本はこの上もない贅沢品となっています。
そんな時代の、小さな図書館の、4つの物語です。

マザーサーバーがイかれた世界で、果たして電子書籍がまともに機能できるのか、という問題もあるような気はしますが、ほのぼのとした話の裏はかなりシビアです。
しばしば、「アレクサンドリアを忘れるな」という言葉が出てきます。
本が失われることは、文化を、文明を失っていく事に等しい。「本」を灼く為政者はやがて失脚する。
私は、電子書籍が苦手です。データというものには、質量がありません。それが手軽さなのでしょうが、本を読む、という行為は、そういう手軽さでは追いきれない何かがあるのだろうと信じています。読むべきページ数が、読み終わった達成感が、自分の知識になった満足感が、本のもつ「質量」となって蓄積されていくような気がします。…だから本がなかなか捨てられない(売れない)んですけども。(^^;

物語の中心を担う、「ワルツさん」は、とても優しく、慈しみ深いヒト。でも、彼女のその慈愛は、本に対する愛情から。それを奪われることは、彼女はかたくなに拒否しています。私の本を貸してあげるのはいいけれど、私の本はもっていかせない。それは、彼女の持つ執着と愛の形です。それは時として残酷に示されるのですが。

「1」と銘打ってあるからには続編ありなんでしょうねー。「ワルツさん」が変わっていくことがあるのか、続きが気になります。

今は「おんもに出よう」を読んでます。

え?ゲームですか?…進んでません。…なんで「イージーモード」がねえんだ…タイガーが壁から落っこちてます。
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テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

読んだ本~さ行 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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