こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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押入れにいます。

押入れのちよ (新潮文庫)押入れのちよ (新潮文庫)
(2008/12/20)
荻原 浩

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文庫本です。・・・表紙がいい感じだったので購入。押入れの中の、赤い晴れ着のおかっぱの少女。ただ、おどろおどろしい感じはあんまりないのは・・・中味を読めばわかります。
なかなかにおもしろい短編集です。幽霊だけじゃなくて、生身の人間の怖さなんかも味わえます。

「お母さまのロシアのスープ」・・・仲の良い双子の姉妹・ソーニャとターニャ。二人はいつも一緒。ところでそのお肉はなぁに?
「コール」・・・巧みにミスリードされて、最後のせつない気持ちに胸がつまります。いいヒトだなあ・・・
「押入れのちよ」・・・表題になっている作品です。会社をリストラされ、辿り着いた安いアパートには、赤い晴れ着の女の子(ただし、明治生まれ)が住み着いていた。ビーフジャーキーをはむはむ食べ、ビックリすると飲みかけのカルピスを吹き、人間にビビる、可愛らしいちよ。セリフも時代がかってて可愛い。でも、彼女の境遇は・・・
「老猫」・・・伯父から継いだ家には、一匹の老いた猫がいた。猫を中心に、徐々に家族は狂っていく。
「殺意のレシピ」・・・似たもの夫婦というか、なんというか・・・さあ、食べろ!!
「介護の鬼」・・・強者と弱者が入れ替わり、追い詰められるものは追うものに変貌する。しかし、耳元でささやいた言葉がきになってます。・・・怖い世界だ・・・
「予期せぬ訪問者」・・・どたばたっぷりが非常に面白いです。悪い事ってできないね。
「木下闇」・・・妹を見つけてあげたい。そして、妹は見つけて欲しかった
「しんちゃんの自転車」・・・しんちゃん、いいヤツだ・・・ここに出てくるのも優しいです。

どの話もオススメですが、特に「コール」「押入れのちよ」「しんちゃんの自転車」は、死者たちが優しい話で超オススメです。この世のものならぬ彼らが優しいので、間に挟まれた「殺意のレシピ」「介護の鬼」「予期せぬ訪問者」の登場人物の利己主義にぞっといたしますこと請け合いですよ。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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