こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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幻想と妄想の境目は

メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅
(2009/05)
恩田 陸

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からっぽ。
世界はからっぽだ。
この世界からは、誰もいなくなってしまった。
私は飛んでいる。ひとりきりの空を飛んでいる。
すべてが失われたこの世界を感じている。
かつて見知っていた世界、かつて煌いていた世界、私たちの覆された宝石を。
                     プロローグ0.0より


恩田陸のマヤ・インカ紀行文です。
タイトルの、「メガロマニア」は「誇大妄想」と「古代妄想」をかけているそうです。
たしかに、古代というものは、いろいろな形で大きすぎる妄想をかきたててくれます。たかが、こんなちっぽけな島国である日本ですら、「邪馬台国はどこにあったのか!?」なんていうのが、まず幻想をかきたてます。どんなに凄い仮説でも、証拠がなかったらただの妄想なわけだし。でも、証拠ってものも「え?ホントのそうなの?」なんて疑いだしたらキリがないシロモノだものなぁ。だからこそ、宇宙考古学とかにトンデモが紛れ込んだりするわけです(全てがそうだとは思いませんが)。「2012年、マヤの予言」もきっと過ぎてしまえば妄想になっちゃうんじゃないでしょうか。コレ、ちゃんとマヤの暦を調べると、妄想以外の何ものでもないはずなんですが。弥勒菩薩の56億ウン千万年とか、キリスト教のミレニアムみたいなもんでしょうな。
で、なかなか面白かったです。
遺跡を見て、その大いなる歴史に想いを馳せる…なんてコトはあんまりなくて(ないわけじゃないけど)、旅行者が、ちょこっと抱く素朴な感想がけっこう、「恩田陸」という個人を感じさせたりします。大いなる着想…とまではいかないけれど、せっかく来たのだからなんかない?的なところで焦ったりしているところなんか、「小説家だなー」なんてアタリマエなことに感心したり。
ちょこっと、超常現象的なコトがあったのも、私としてはオイシイところでした。
ところどころに、ちょっとした小説っぽいものや、予備知識なんかも入ってますので、小説にならないかね、なんて思ってしまいます。
ところで、コレを読み終わった直後に、マチュピチュの災害があって線路がやられたから孤立した、という話がニュースで出てました。ちょうど本の中にこの鉄道の話があったので、「さもありなん」という感じでした。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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2013-07-05 Fri 17:10 粋な提案
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