こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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氾濫する物語 ~「地図男」

さて、もう一冊ご紹介。
こちらは、文庫になるまで待っていた本。
実は、「庵堂兄弟の聖職」を読んでから興味はあったんですが、二の足を踏んでしまい、なかなか手がでなかったので、もう文庫化まで待とう!と思っていたら、意外と早く文庫になりました。出し惜しみないなぁ。

地図男 (MF文庫ダ・ヴィンチ)地図男 (MF文庫ダ・ヴィンチ)
(2011/02/25)
真藤 順丈

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それら無数の物語を、
地図男は語りおろしているらしいのだ。
まず語りがあって、語るついでに記している。
自身が立っている、あるいは歩いている場所をふくむ
地図帳の頁に、その土地ごとの物語をーーー


付箋や、挟み込まれた紙片で分厚く膨らんだ地図帳を抱えた「地図男」。
彼の紡ぐ物語に見せられた「俺」。
だが、地図男は何のために、誰の為に、膨大な物語を綴り続けているのか…

読んでいくと、地図男と俺の物語すらも、地図男の物語であるかのように感じてきます。地図男の紡ぐ物語のバリエーションの多彩さは、裏を返せば作者の幅広さを物語っているようです。彼の地図帳を、のぞいてみたい、と思います。
しかし、地図男は自分の事は何も語りません。
その瀕死のときにも、優先されるのは物語を紡ぐこと。
そんな、純粋な物語の奔流に巻き込まれてみたいと思う反面、そこと距離を取らねば、ただの「物語」の一部になってしまいそうな、怖さ。

なんだか、贅沢な話でした。

「哭塊」を読み始めました。感想は後日。
この時期、左の肘をついて、こたつに寝そべって本を読んでいる事が多いのですが、なんか左肩と肘が痛むようになってきてしまいました。…本読んでないで運動しろってことですか?ぜったいヤダけど。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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