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大エルミタージュ美術館展!2012-09-10 Mon 00:01
大エルミタージュ美術館展に行ってまいりました。
最近、美術館とかあんまり行ってなかった。自分の趣味の範疇になかったり、機会がなかったり。 久しぶりの美術館でしたが、いやはや、堪能いたしました! エルミタージュ美術館といえば、かのロシアの女帝・エカテリーナ2世などが蒐集したコレクションで有名な美術館で、そもそも美術館そのものも芸術性の高い宮殿なんですが、そこの展示物が日本に来ているぞ!ということで。 最初はどーしようか迷ってたんですが、ヴェルネの「死の天使」をどこかの番組で見て、それが見たくてたまらなくなって、行くことにしました。 本日は日曜日ともあって、まあまあの人出。話題性もあるし、これはしょーがないですね。 展示は5つのブロックで分けられています。16世紀・ルネッサンス期から1世紀ごとに、20世紀までの5つの期間。絵画のみの展示ですが、結構なボリュームです。 ルネッサンス時代は主に宗教画。イエス様だのマリア様だの。私はキリスト教徒ではないのですが、ちょうど中野京子さんの「名画と読むイエス・キリストの生涯」を読んでいまして、なんとなく、場面がわかるように思えました。しかし、マリアの夫・ヨセフはどーしてあんなにじーさんにばっかり描かれるんだろうか…。あの時代の人の平均年齢からしたら、結婚したのはマリアと同じか、ちょっと上くらいのはずなんだけど。神の子の育ての親になるということは、案外に大変なんでしょう。また、この時代はギリシャ・ローマ神話を題材にしたものも多数。女性はむちむち太っているけど、案外おムネが小さい。全体に頑丈そうだけど柔らかそう。「太っている」=「裕福」=「美人」な時代だからしょーがないし、私は好きだなー。あと、同じ人がモデルだろうな、という絵が並んでいるのも面白かったですね。 バロックに入ると、宗教画以外に肖像画なんかも多くなってきます。肖像画も、庶民みたいなの選んでみたり。庶民の生活感のわかる絵があったりします。「農婦と猫」という作品なんかは、おくるみみたいなのにスマキ状態にされた猫の迷惑そうな表情がめちゃくちゃツボです。 18世紀、ロココと新古典派の時代。言わずとしれたマリー・アントワネットの時代ですね。私が見たかった「死の天使」はここに入っていました。天に召される美しい女性、彼女を支えるように、でも確実に連れていかんとする死を司る天使、そして、女性の足元に祈るように、悲しみ疲れて眠るように頭を垂れる男性。頭上に差す光が、彼女が天国に行くことを約束しているようですが、黒い、そして猛禽類の翼を持つ天使は、その生を奪い取ることを忌事とするように表情をみせない。美しくて、忌まわしく、忘がたい絵です。…やっぱりこの絵、好きだなぁ。ここだけで大満足な感じに。「モルフェウスとイリス」という絵の前では、Uさんともども、「仕事忙しかったりしてあんまり寝られなかったときに、このモルフェウスのぐーすか寝こけた顔みたらハラが立つ」という意見で一致しました。 19世紀・20世紀の絵画は、実はあんまり好きなのがありませんでした。ゴメンナサイ。マティスの「赤い部屋」も印象は強烈なんですが、好き嫌いでいうとあんまり好きではないし。モネの「霧のウォータールー橋」もぼやぼやした印象です。「睡蓮」はわりと好きなんだけどなぁ。あと、キュビズムに至っては訳が分からん。スゴイとは思うけど。 なかなか堪能させていただきました。 一応、音声ガイダンス借りていったんですけど、それでも、事前に時代背景とか知識が必要なんでしょうね。まあ、「感じろ!!」と言われると、そうなんでしょうけど… |
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