こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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宗教画というものは ~「名画の謎 旧約・新約聖書編」

前の記事で、キリスト教関連のことにちょっと触れましたけど、「画」として見るのは好きですね。

中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇中野京子と読み解く 名画の謎 旧約・新約聖書篇
(2012/12/16)
中野 京子

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「怖い絵」の中野京子さんが、新約・旧約聖書に題材を得た名画を、聖書の順に則って説明しています。とりあえず、ざっと聖書の中身くらいは知っておくとわかりやすいかも。でも、わからなくても親切な中野先生が大体説明してくれますので無問題です。
まずは表紙にもなっているミケランジェロ=ブォナローティの「アダムの創造」。なんだかムキムキのアダムのちょっとしどけない姿が印象的ですが…それよりも、右側の神様を支えている翼のない天使の顔の位置が気になる…。本来、聖書ではアダムに命を吹き込んだのは鼻の穴だったのを、やっぱり芸術家の美的センスは許さなかったらしく、ふわりとのばしたアダムの指が、神の指と触れるか触れないか、という一瞬に変更。こういうちょっとした画家たちの工夫や意地やいたずら心が、さりげなく説明されていて面白いです。
義務教育過程で、どうしても触れることになる「名画」ですが、絵画的価値もさることながら、ちょっと視点が違う見方をしていける教え方をすればいいのにねぇ。そーゆーのが本来の「ゆとり」教育なんじゃないでしょうかねぇ。
そして、端的に話を知っているだけなら神に我が子を捧げようとする敬虔なるアブラハム…なんですが、この人、人間として、というか男としてどうかと思う…。奥さんをエジプト王の側室にぽいとあげちゃうって、なんなんだよ!!そんなアブラハムの「イサクの犠牲」のシーンは、レンブラントとカラヴァッジョの二人が、荘厳さと生々しさの対比で並んでいます。
有名な「サムソンとデリラ」は、話だけ聞いてるとどう考えたって稀代の悪女としか言いようがない「デリラ」ですが、ルーベンスの手による「サムソンとデリラ」にはただ悪女ではない「デリラ」が描かれています。
アルテミジア・ジェンティレスキの「ユーディトと侍女」は私は初めてみましたが、なんともかっこよくて一発で好きになった作品。とでも映画的、漫画的な、「瞬間」を切り取った感じです。…そりゃあ、ユーディトがいかつい感じですけど、ぎろりと遠くを睨みつける「目」の力強いこと!
ベラスケスの「キリストの磔刑」は、イエスのプロポーションの美しさが気になる。ほんとは磔刑というのは、ああいう風に十字架にかけるのではなく、自重で骨が折れ、呼吸がままならなくなり、それでも痛みと苦しさで失神すら許されず…という、非常に過酷な刑なんだそうです。でも、そういうものなど何もなく、ひたすらに美しい、ベラスケスの描く「磔刑」。
ティソは十字架の上のキリストの目線で描いているので、構図が面白い。

画家がどう描きたかったか、何をやらかしているのかなど、ただ絵を見に行っただけでは解らないところが説明されてて、楽しいです。

テーマ:読んだ本。 - ジャンル:本・雑誌

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