次は誰が ~「FKB 饗宴4」2013-02-02 Sat 22:57
この実話怪談アンソロジーは毎回楽しみ。
アンソロジーには、「怪談実話系」の「あの女」の話のように、半ばシリーズとなってしまうものもあるのですが、この「饗宴」は毎回新しい作家さんが参加してくるので、読み口が変わってマンネリ化をあまり感じないのですね。もちろん、文筆業メインの方ばかりでなく、映画の監督さんなども参加するので、ちょっと読みにくいなぁ、と思うこともあるのですが、今回は比較的読みやすかったように思います。 で、やっぱりえぐい話が多い。 「僕の実家に纏わる話」…のっけの日本人形の話は、お母さんのあっけらかんとした様子が逆に怖いです。もう、日本人形も必死。単に燃やされたり埋められたりしちゃかなわない。そしてK家の因縁話は…まだ続いているそうです。がっぷ獅子丸さんの飄々とした語り口が、却って怖いかも。 「封筒を置いてくる」…まるで自分の命の送り状。 「かたつむり」…婆ちゃんとかたつむりの関連がわからないまま。 「病院通り」…あの世とこの世の接点があんまり密集しててもね。…たまりそう。 「お茶をまく」…お母さんはいいヒトなんですけど… 「コックリさんのしっぽ」…お尻は、けっこう大変です。 「合法的殺人」…呪殺は罪にならないそうですが。罪の意識も感じてないから、「応報」もないのでしょうか。 「代役」…解釈はそれぞれですからねぇ。 「金縛り」…生きてる人の方が強かったかも。 「墓石」…本人に悪気があったわけではないのですが…。お祖父さんにたしなめられましたね。 「仙台にて」…臭いだけが。 「虐目」…やったヤツは面白半分でも、やられた方は忘れない。壮絶な仕返し。 「木槿」…なんかほっこりした。 「ダーツな男」…えーと…こんどは、モゲるよ。 「ミヨコちゃん」…いっぱいいる写真は…怖いね。 「祠」…ばちがあたりました。 気になるのは「僕の実家に纏わる話」「封筒を置いてくる」「コックリさんのしっぽ」「虐目」「木槿」。がっぷ獅子丸さんの実家の話は時々「怖い噂」に出てくるので、要チェックです。 今は「帝都怪異考」を読んでます。 ところで今年は伊勢神宮の式年遷宮もあることだし、お伊勢参りを企画しています。何年か前に行ったきりなんで、楽しみ。いま、ガイドブックを見ながらにやにやしてます。…おかげ横丁で干物が食べたい… |
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