こたつ日和

徒然なるままに。雑記

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職場で起きると 〜「怪の職安」

いろんな仕事があれば、纏わる怪談もあるわけですよ。

黒木あるじ氏の最新刊。

「美容師の憂鬱」…髪には宿るといいますからね。
「ビル清掃員の洗礼」…気を抜いたら落ちますけど、気が散っても落ちます。
「写真屋の秘蔵」…写っちゃいけない。
「看護師の予兆」…慣れると、わかります。
「整体師の秘策」…すごいなぁ。
「ツアーコンダクターの受難」…凄腕でお化けクレーム対応しても、自分が巻き込まれるのはカンベンですよね。
「編集者の因果」…いるって教えられても…。
「バス運転手の告白」…何がつまっているんでしょうか。
「土建業者の禁忌」…「大将軍」ってきいたことがあるなぁ。でも、気にするとこと気にしないとこの差が大きい業界ですね。
「コメ農家の回顧」…現代の泥田坊。
「ある社長の変貌」…まぁ、思い込みも激しかったようですし。
「画廊オーナーの動揺」…お客さんは何を見ているんだろう。そして、どうして、老いていっているんでしょう。
「不動産業者の記録」…そーゆー部屋は貸さないように…ね。
「郵便配達員の逡巡」…そりゃ、ピザなら大丈夫だろうけどね。
「詐欺師の逃亡」…追いかけてくる声からは、逃れられない。
「漫画家アシスタントの悲哀」…律儀な先生だった。
「宗教団体の末路」…せめて、しっかり罪滅ぼししてください。
「階段作家の捏造」…はめられた、のかも。

面白い切り口で、楽しめる怪談でした。


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垂れ流される恐怖 〜「黒異本」

久しぶりに更新。
夏の聖地巡礼前に浮かれていたのと、実家に帰ったりしたのとで滞っている…。
しかし、暑いですねぇ。
肘を痛めているので湿布をしてるんですが、しばしばかぶれてしまい、ネット包帯であせもができてしまい、散々です。

で、この本。



前回、竹書房から「赤異本」を出した外薗昌也氏の新作怪談集です。
…怖い、というより禍々しい限りの本で、ほんとに「なんてもの読ませてくれるんだ!?」と。
普段、何冊も実話怪談を読んでますが、不可解現象なんぞ起きたことはないんですが、この本は読むたびに頭痛がして非常に読みづらかったです。偶然なんだろうけどね…。
多分、いろいろな意味でフィルターがかかってないんでしょうね。

「ドッペルゲンガー その2」…すり変わりたいと願ったから。…でも、ただのイタイ人なのかも…。
「怪トンネル」…説明ができない。
「怪句」…ちょっと味わいがある句だなぁ。
「障り」…単純に犬神憑きではないようですが。
「障り その2」…とらわれて、戻らない。
「人形の話 その2」…気がついたから、返すことができたけど…。
「妹」…何かがはいりこんでしまったのか。
「団地」…普通、団地とかって気味の悪いことを避けるのにね…
「団地 その後」「団地 その後のその後(笑)」…厳密には後日談だけではないようですが。ここらへんから、なんかおかしな雰囲気に…。
「黒い人」…「団地その後」「団地 その後のその後」の語り部が語る、不気味な話がたっぷり。ただ、この人、両手がない写真を送っておきながら、仕事やメールはどうやってやってんだろうか、というのは素朴かつ根本的な疑問。おまけに創作だとすれば話があまりに禍々しいし、実体験だとしたら多すぎてオカシイし…。で、この辺の一連の話を読んでいると頭痛がするんですけど。
「心霊写真」…う…なんか胸くそ悪い…。取材したものをそういう方向で使っちゃあなぁ。
「心霊音声」…悪いの知っててやってる…。
「心霊スポット巡り」…お化け探知アプリすげぇ。
「僕の家 後日談」…なんか、意地になってますね。

なんか意図しているにしろしてないにしろ悪意みたいなものがざわざわしている感じ。「黒い人」に纏わる一連の話はどう解釈していいのか迷うけど、とりあえず、禍々しさNo.1な感じですね。

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現もあの世も忌まわしき 〜「忌談」

幽霊が絡まなくても怖い話、というのは確かにあって。
それはやはり、「忌まわしい」としか言いようがないものなんでしょう。



「怪談」実話集ではなく、とにかく、忌まわしい実話をあつめた37話。
確かに、現実の世界のちょっとしたニュースですら、幽霊や祟りやら抜きでおっかないことも多くなってきてしまいました。ああ、それでも。
「怖い」話があるんだよ。

「水音」…音が教えた、死の瞬間。
「白い煙」…無念が漂うパチンコ屋が怖いのか、人の死よりもスポンサー、の現実が怖いのか。
「腐る店」…G絡みは生理的にあかん…
「茶碗の中」…萌えポエムみたいな…
「五十四時間」…全ての状況が指していることは、ひとつしかないけれど。
「裏ビデオ」…スナッフムービー、というものですかね。
「引き寄せの法則」…健康のためなら命もいらぬ。
「変貌」…どんどんアカン方向へ。
「予兆」…おばあちゃんも犬も、精一杯で。
「影」…自分のことはわからなかった。
「胸騒ぎ」…間一髪。
「連敗の理由」…何をしたのか。
「コンビニ」…坂道を転がるように。
「死んだ男」…死者を、おこすようなことは、しない。
「時給四万円」…ああ、そっちなのね…
「赤痣」…ついて、くる。
「痛いひと」…想像を、絶する。
「禁区」…命があっただけでも。

怖い、痛い、気持ち悪い、なんだか厭なエグミみたいなのがまとわりつくのが多く、生きてる人間の話も多いので、幽霊とかは霞んでしまいます。でも、語られない日常のほころびに、何かオソロシイものが隠れているようです。「引き寄せの法則」「変貌」「影」「胸騒ぎ」「禁区」などは、特にきになる話ですね。

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日常に潜む 〜「現代百物語ー殺意」

現代百物語 殺意 (角川ホラー文庫)現代百物語 殺意 (角川ホラー文庫)
(2013/06/21)
岩井 志麻子

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読み終わって、感想がフレッシュなものからUpしていこう。

岩井志麻子女史の最新作です。「あの女」の話はまだちょろちょろとあるものの、気になるほどではなくなりました。日常生活でふっと「あれ?これっておかしくない?」と思う瞬間を切り取っていくのは面白く思います。だから、「幽霊」とか「心霊現象」とかだけではなく、「変なヒト」が題材だったりします。…ま、変にも程があるとは思いますが。
それでも…それらの現象の根底にあるのは、やっぱり生きていようが死んでいようが、主に「人間」なわけで…
一番怖いのは「人間」です。

「ある社長の透視能力」…社長の後ろのものより、自分の主張を喋り続ける社長が怖い。
「古着に絡まった『念』」…古着はなんとなく怖くて手が出せません。志麻子女史の解釈が面白い。なんだか納得しちゃった。
「死の臭い」…臭いなら、慣れてしまうのでしょう…
「犬を蹴った男」…「モノ」と「イキモノ」の区別がつかない…でも、こんなヒト、増えてきているような気がする。
「ピーガスゥ」…タイの妖怪ですけど…ビジュアル怖い。
「入れ替えられた噂」…入れ替えられた目的があるのかも…
「死相」…現実か、虚像か、どちらかで警告されている。
「幽霊・物の怪への対処法」…返事をするな。「牡丹灯籠」からの鉄則ですな。
「探偵ごっこが好きな女」…死んでからも。
「日常のちょっとした不安」…で、片付けられてしまった。
「幽霊のリベンジ」…なかなかアグレッシブ。
「店とつながってしまった男」…もはや、「店」が男に執着している。
「ナチュラル・ボーン・キラー」…ああ、そういう解釈もあるのね
「動物を愛する人」…ホームレスには目もくれない、そんなヒトが怖い。
「食べ続ける女」…空腹になるときは、全てを失った時だから。
「何よりも嫌な目つき」…本来、向けられるはずのない視線だから。
「美人すぎるPTA会長の粘土細工」…それが、本性。
「淫猥な生霊」…うーん、おそるべしえろパワー。
「アクセサリー」…今どきのアクセサリーにそんなパワーなんかほとんどないと思うけど。
「不自然な修正」…うわ、これは怖いわ。
「根も葉もない噂」…理由がないのは怖い。
「熊を殺すな」…なんか、似たようなこといってる組織がありますね。

私は「あの女」絡みの話が少なかったことでも満足です。しかし、「常識って、なんなんだろう…」と思わせる話が充実してますね。ちょっとずつ、逸脱して、「常軌を逸する」モノになっていく怖さ。

Amazonの商品検索が100を越えているから新しいのが検索できないらしい。どーやったら検索履歴って消えるのかな…

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禍々しい女子会 〜「恐怖女子会 不祥の水」

この間、ハトの当たり屋に合いました。未遂です。近所の〇オンへ自転車で行きましたが、角を曲がったところで、バババババッと植え込みから飛び出してきまして。後ろのおねえちゃんが「引いた!?ひいたんじゃない!?」と叫ぶほどに前輪ギリギリをかすめて行きやがりました。取り敢えず、手応え(?)はなかったので、ハトは無事だったと思います。…飛べよ、ハト。

で、何時もの読書感想にもどりまして。ちょっと読んで間が空いてしまいましたが、なかなか面白かった1冊。

恐怖 女子会 (竹書房ホラー文庫)恐怖 女子会 (竹書房ホラー文庫)
(2013/04/27)
神薫、花房観音ほか 他

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女性だけの怪談本、ということで、すでに出ている「女たちの怪談百物語」とコンセプトがややカブるかな、という感じもしますが、こちらは、4名のアンソロジー形式です。
単に幽霊とかだけではなく、ヤバいヒトなんかも網羅されていますので、意外と飽きがこない感じです。今のところ、今年の実話怪談本のベスト5くらいには入りそうです。(小心者なのでベスト1ですとはまだ言い切れないのだ)

神薫
「粗忽幽霊」…生きてる人は、もっとしたたかです。
「寝たきり祓い」…今回は、連れていってくれたけど。
「女の命」…何より怖いのはあとに残るものですか…。
「黒い兆し」…確かに、黒いんですよ。
「どうも住みません」…一様に「女性」絡みなのも厭な感じですね。
明神ちさと
「失われた輪」…場に縛られなくなれば…
「罪はこび」…入り込むスキができるんでしょうか。
「レナ……レナ」…最後がちょっとヒネり過ぎた感じ。…胞衣って、最近のコはしらないだろうからね。
「湯冷めの橋」…ちょっと妖怪っぽい。
田房永子
「サドル」…欲望だらけ。
「芸能プロデューサー」…あからさまな嘘とそれでも群がる欲望。どちらもおかしいですよ。…で、まだ続いてるんです…
ところで、この「サドル」の途中からと「芸能プロデューサー」の途中まで、隅っこのサブタイトルが「四辻」になってるんですけど…。
「五億円稼ぐ男」…うわぁ…特盛…
「「そんな気がする」の女」…いるねぇ、こーゆーヒト…
「DVをしていた男」…もう、完璧。一人で完結しているので、幸せ。
花房観音
「嘘を吐く女」…うそで固めた。
「絵馬の女」…見ているのは神様だけなので。
「ひきよせる女」…引き寄せられて、引き寄せて。

それぞれにちょっとずつ、「守備範囲」が違うので、これはこれで楽しい。
気になるのは「どうも住みません」「失われた輪」「罪はこび」「芸能プロデューサー」「五億円稼ぐ男」「DVをしていた男」「嘘を吐く女」なんかは面白かったです。

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